トライアングルリボン王座

トライアングルリボン王座：誰もが挑戦できる3WAYの頂点

トライアングルリボン王座は、アイスリボンが管理・認定する、他に類を見ない独自の王座です。その最大の特徴は、キャリア、体重、性別を問わず、誰でも挑戦できるという点にあります。3WAYマッチという特殊な形式で行われるこの王座は、数々のドラマと個性的な王者を生み出してきました。

王座の誕生と歴史

トライアングルリボン王座は、2009年11月4日のZERO1島根くにびきメッセ大会での3WAYマッチに感銘を受けた藤本つかさ選手の発案により誕生しました。藤本選手は、その面白さを確信し、同年11月14日にアイスリボンの道場マッチで同様のカードを開催。試合後のマイクで、3WAYマッチ王座の創設を宣言しました。

同年11月28日には、高橋奈苗選手、藤本選手、りほ選手による初代王者決定戦が道場マッチで行われ、りほ選手が初代王者に輝きました。当初は女子選手に限定されていた挑戦資格ですが、2011年11月30日にリボン高梨選手が初の男子選手として王座を獲得したことをきっかけに、男子選手にも門戸が開かれました。

2022年12月31日、当時の王者であった真白優希選手の引退により、王座は空位となり、事実上封印状態となりました。しかし、2024年3月3日、復帰した元王者の真白選手（1月27日復帰）が王座の復活を発表し、再び動き出すこととなりました。

特殊なルール

トライアングルリボン王座の試合は、15分1本勝負で行われます。王者、挑戦者、そしてTRC（トライアングル・リボン・クラウン）事務局が推薦する選手の3名で争われます。

通常のプロレスの王座戦と異なるのは、王者以外の選手からフォール、ギブアップを奪った場合でも、その選手が新たな王者として認定される点です。また、引き分けや明確な勝者がいない場合は、王座は剥奪されるという厳しいルールも存在します。

歴代王者たち

（歴代王者の名前は省略）

王座の価値を高めた功労者

2017年のインタビューで、当時アイスリボンの社長であった佐藤肇氏は、ベルトの価値を高めた功労者として新田猫子選手の名前を挙げています。新田選手は、女子男子を含めた3WAYの試合を研究し、その形式を確立していったと評価されています。

トライアングルリボン王座は、そのユニークなルールと、誰にでも開かれた挑戦の機会を通じて、プロレス界に新たな風を吹き込み続けています。今後の展開にも目が離せません。

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