トラック・ロビンソン

レナード・ユージーン・ロビンソン

レナード・ユージーン・ロビンソン、愛称「トラック」は、1951年10月4日にフロリダ州ジャクソンビルで生まれたアメリカの元プロバスケットボール選手です。彼はパワーフォワードのポジションで活躍し、身長201cm、体重102kgという恵まれた体格を武器に数々の偉業を達成しました。特に、1977-78シーズンにはリバウンド王に輝き、NBAでの存在感を示しました。

経歴

ロビンソンは、テネシー州立大学に進学し、1973年にチームをNCAAディビジョンⅡトーナメント優勝に導くという輝かしい成績を収めました。大学卒業後、1974年のNBAドラフトで全体22位の指名を受けてワシントン・ブレッツに加入し、プロの道を歩み始めました。ルーキーイヤーでは、エルヴィン・ヘイズの控えとして出場し、平均5.8得点を記録。しかし、その年のブレッツはNBAファイナルに進出するも、ゴールデンステート・ウォリアーズに敗退となりました。

2年目からはプレータイムが倍増し、得点も2桁に到達しました。1976-77シーズンの途中には、アトランタ・ホークスへトレードされ、エースとしての役割を任されます。この時期に、ロビンソンは平均20得点10リバウンド以上を記録し、リーグ屈指のパワーフォワードとなりました。

その後は、フリーエージェントとしてニューオーリンズ・ジャズと契約しました。1977-78シーズンに迎えたロビンソンは、キャリアのピークを迎え、平均22.7得点15.7リバウンドを記録し、リバウンド王に輝きました。この年は自身初のオールスター選出も果たし、オールNBA1stチームにも名を連ねました。

翌1978-79シーズンでも、平均24得点13リバウンド超の高い成績を維持しましたが、途中でフェニックス・サンズに移籍しました。サンズでは、ジャズ時代に比べると個人成績は若干下がったものの、チームの重要な一員としての役割を果たしました。ロビンソンを中心としたサンズは、1979年から3シーズン連続で50勝を達成し、特に1980-81シーズンには57勝を上げるフランチャイズ記録を打ち立てました。この年、ロビンソンも平均18.8得点を記録し、2度目のオールスター選出を果たします。

1982年にはニューヨーク・ニックスに移籍し、そこで3シーズンプレーした後に現役を引退しました。NBAでの彼の成績は772試合出場、通算11,988得点、7,267リバウンドであり、平均は15.5得点9.4リバウンドでした。

引退後の活動

引退後のロビンソンは、プロの舞台からは距離を置くことなく、コーチとしての道を歩みました。2009年から2012年までサクラメント・キングスのアシスタントコーチを務め、この役職を通じて若手選手の育成に関わりました。

レナード・ロビンソンのキャリアは、バスケットボール界における成功の象徴です。彼の卓越した技術と堅実なプレースタイルは、多くの若手選手にとって模範となるでしょう。

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