トラビス・ケルシー

トラビス・ケルシーのプロフィール

トラビス・マイケル・ケルシー（Travis Michael Kelce、1989年10月5日生まれ）は、アメリカ合衆国オハイオ州ウェストレイク出身のプロアメリカンフットボール選手です。現在、NFLのカンザスシティ・チーフスでタイトエンドとして活躍しており、彼の兄でかつてフィラデルフィア・イーグルスでプレーしていたジェイソン・ケルシーと呼ばれる選手もいます。ケルシーはタイトエンドの連続レシーブ1,000ヤードのNFL最多記録を5回保持し、また1シーズンのレシーブヤード記録でもタイトエンドとしては最多の1,416ヤードを誇っています。

学生時代

トラビスは1989年にオハイオ州ウェストレイクで誕生し、地元のクリーブランド・ハイツ高校に進学。彼はアメリカンフットボール、バスケットボール、野球といった多くのスポーツで才能を見せましたが、特にアメフトではQBとして2007年にランで1016ヤード10TD、パスで1523ヤード21TDを記録しました。成績を残したトラビスはシンシナティ大学からの奨学金オファーを受け、進学を決めました。

大学では、兄ジェイソンがレフトガードとしてプレーするチームに在籍し、トラビスはQBとタイトエンドの両方で出場しました。一度は薬物テストでマリファナの陽性反応が出てチームを外れることもありましたが、大学最終年度には722ヤードのレシーブと8TDを記録し、オールカンファレンスのファーストチームに選ばれる活躍を見せました。また、その年のカレッジフットボールでのタイトエンドオブザイヤーにも輝きました。

NFLのキャリア

2013年、トラビスはNFLドラフトの3巡目でカンザスシティ・チーフスに指名され、4年312万ドルの契約を結びました。チーフスの新ヘッドコーチ、アンディ・リードはトラビスの兄を指導した経験があり、彼との親しい関係性が背景にあります。

入団初年度の2013年には、すぐに結果を出すことが難しく、膝の手術によってシーズンを棒に振りましたが、2014年シーズンからは徐々に成績を伸ばします。初のタッチダウンを記録したのは2014年の第3週のマイアミ・ドルフィンズ戦で、その後も順調にレシーブ数を伸ばし、シーズンを通して67レシーブ、862ヤードを記録しました。

栄光の2016年

隠れた才能を開花させたのは2016年シーズンで、彼はこれまでの成績を一新する活躍を見せました。レシーブヤードが1,125ヤード、85レシーブ、プレーオフでも活躍。その結果、プロボウルにも選出されました。

2018年からの成長

2018年シーズンには、シーズン全体でレシーブ103回、1,336ヤードを記録し、全体のランキングでもトップ10に入りました。また同年のプロボウルに選出され、NFLトップ100プレーヤーランキングでは21位に位置付けられました。

継続的なパフォーマンスを維持した2019年には、さらなる進化を見せ、レギュラーシーズンで97レシーブ、1,229ヤードを記録し、4シーズン連続で1,000レシーブヤードを達成します。

2020年にはさらに素晴らしい契約を結び、シーズン中にはタイトエンドとしてのレシーブヤード記録を更新しました。スーパーボウルでは、133ヤードを獲得したものの、チームは敗戦。専門家たちからは依然として最高のタイトエンドと評価されています。

私生活

近年、トラビスは著名なアーティストテイラー・スウィフトとの交際が話題になり、彼女は試合を観戦しに訪れるなど多くの関心を集めています。試合の視聴率にも影響を与えており、彼らの存在が注目されています。今後の彼の活躍と私生活には多くの人々が興味を持っていることでしょう。

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