トラブゾン県

トラブゾン県について

トラブゾン県は、トルコ北部の黒海地方に位置する県で、黒海に面した海岸線と、内陸部の山岳地帯を含む多様な地形を有しています。周辺のギレスン、ギュミュシュハーネ、バイブルト、リゼといった県と隣接しており、交通の要衝でもあります。県全体がトラブゾン大都市自治体と同一の範囲を形成しています。

この地域には、歴史的にポンティック・ギリシア語を話す人々のコミュニティが存在しており、多様な文化が共存しています。

県内の自治体

トラブゾン県には、18の自治体があります。

アクチャアバト（Akçaabat）
アラクル（Araklı）
アルスィン（Arsin）
ベシクデュジュ（Beşikdüzü）
チャルシュバシュ（Çarşıbaşı）
チャイカラ（Çaykara）
デルネクパザル（Dernekpazarı）
デュズキョイ（Düzköy）
ハイラト（Hayrat）
キョプリュバシュ（Köprübaşı）
マチュカ（Maçka）
オフ（Of）
オルタヒサール（Ortahisar）
シャルパザル（Şalpazarı）
シュルメネ（Sürmene）
トンヤ（Tonya）
ヴァクフケビル（Vakfıkebir）
ヨムラ（Yomra）

これらの自治体のうち、ベシクデュジュ、ヴァクフケビル、チャルシュバシュ、アクチャアバト、ヨムラ、アルスィン、アラクル、シュルメネ、オフが海岸線に位置し、トンヤ、デュズキョイ、シャルパザル、マチュカ、キョプリュバシュ、デルネクパザル、ハイラト、チャイカラは内陸部にあります。ベシクデュジュとシャルパザルは1988年に、チャルシュバシュ、デュズキョイ、キョプリュバシュ、デルネクパザル、ハイラトは1990年に自治体として設置されました。

歴史

県都トラブゾンは、古代にはギリシャ人によって建設されました。ローマ帝国、東ローマ帝国時代を経て、1204年から1461年まではトレビゾンド帝国の首都として繁栄しました。その後、オスマン帝国の支配下に入り、1868年に県として正式に設置されました。

第一次世界大戦中には、カフカース戦線の激戦地となり、1916年にはロシア軍によって占領されました。ロシアによる占領は、1918年の戦争終結まで続きました。

2012年には、トラブゾン県全体がトラブゾン大都市自治体に指定されたことに伴い、旧トラブゾン市はオルタヒサールと改名されました。

人口の推移

トラブゾン県の人口は、おおむね増加傾向にあります。以下に主な年の人口データを示します。

1927年 - 290,303人
1935年 - 360,679人
1940年 - 390,733人
1945年 - 395,733人
1950年 - 420,279人
1955年 - 462,249人
1960年 - 532,999人
1965年 - 595,782人
1970年 - 659,120人
1975年 - 719,008人
1980年 - 731,045人
1985年 - 786,194人
1990年 - 795,849人
1997年 - 858,687人
* 2000年 - 979,081人

このデータから、トラブゾン県が長年にわたり、人口が増加し続けていることがわかります。

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