トランペッター (護衛空母)

USS Bastian (AVG/ACV/CVE-37)の概要

バスティアンは、アメリカ海軍に属する護衛空母で、ボーグ級航空母艦の一つです。この艦は1942年にワシントン州タコマのシアトル・タコマ造船所で建造が始まり、同年の12月に進水しました。

艦歴の始まり

バスティアンはレンドリース法のもと、イギリス海軍に引き渡され、その際にトランペッターという新たな名前を授けられました。1943年8月4日にオレゴン州ポートランドで正式に就役しました。就役後、トランペッターはいくつかの重要な海里を経てイギリスへ向かうこととなります。具体的には、スエズ運河、ノーフォーク港、ニューヨークを経由し、イギリスに到着しました。

イギリスでの活動

イギリスに到着したトランペッターはウェスタンアプローチ管区に配属され、米英間での航空機輸送に従事します。1944年6月4日には本国艦隊に編入され、ヨーロッパでの戦闘に備えます。バスティアンは、ノルウェーを舞台にした作戦に参加し、特にドイツ軍の艦船への攻撃や機雷敷設といった重要な任務を果たしました。その中でも、1944年8月にはドイツの戦艦ティルピッツに対する攻撃、いわゆるグッドウッド作戦に参加したことは特筆すべき出来事です。

戦後の状況

1945年7月、トランペッターは東洋艦隊に配属され、さらにその後の戦後処理にも関わっていきました。1946年4月6日にアメリカに返還された後、同年の6月19日には正式に除籍されました。その後は民間に売却され、最初は Alblasserdijk と改名されました。さらにその後、Irene Valmas という名称に変えられ、1971年にスペインでスクラップとして売却されることになります。

まとめ

バスティアンの艦歴は、戦争中の重要な航空作戦や、国際的な艦船の移管を通じて、当時の海軍力の一端を示すものでした。その後の民間での使用を経て、最終的には記録の中でのみ名前を留める艦となりました。

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