映画『トリコ 3D 開幕!グルメアドベンチャー!!』
『トリコ 3D 開幕!グルメアドベンチャー!!』は、2011年
3月19日に公開された日本の
アニメーション映画で、人気漫画『トリコ』を原作とする初の映画作品です。この映画は、『ジャンプHEROES film』として『
ONE PIECE 3D 麦わらチェイス』と同時上映されました。
概要
本作は、テレビアニメ放送に先立って劇場で公開された3D映画です。『ONE PIECE』が3DCGによる立体アニメーションであるのに対し、本作品は2Dアニメを3Dに変換したものとなっています。このプロジェクトは、
キュー・テックとグラフィニカが技術と制作を担当しました。
映画のキャッチコピーは「世紀の冒険(-美味-)を、体感せよ!!!」で、視覚的にも楽しませる作品が期待されました。しかし、2011年3月11日に発生した
東日本大震災の影響で、関東地方における舞台挨拶は中止に。震災関連の影響により全体の興行収入が低下しながらも、初日の2日間で1億1,351万2,200円の興行収入を記録しました。その後、初日3日間の総興行収入は1億7,405万300円に達し、映画観客動員ランキングでは初登場7位を獲得しました。
DVDおよびBlu-ray版は、上映時に『ONE PIECE』とのツインパックとして、2011年7月20日に同時発売されました。
ストーリー
本作品の物語は、
週刊少年ジャンプ2007年52号に掲載された読み切りを元にアレンジされており、テレビアニメ版のガララワニ編の前日譚にあたります。主人公の少年ペックは美食屋トリコに会うために、露店市のグルメマーケットを巡っています。そこで、凶暴な赤毛ブタに襲われているところをトリコに救われます。
ペックは、村を襲った怪鳥ゲロルドを討伐するためにトリコに依頼します。トリコは「ゲロルドを食う」という目的から、彼の依頼を受け入れ、村に向かう途中で出会った猛獣たちの異常さに気づきます。村を襲うゲロルドもまた、食料を求めて飢えた状態でした。壮絶な戦いの末、トリコはゲロルドを討伐しますが、村人から象熊が影響を及ぼしていることを知り、捕獲に向かう決意をします。
登場人物
- - トリコ:美食屋四天王の一人。ペックからゲロルドの討伐を依頼され、その肉を食べるために協力します。
- - 小松:ホテルグルメの料理長。トリコの冒険において重要な役割を果たします。
- - 十夢(トム):トリコの古い友人。ペックをトリコに導きますが、食材をめぐるトラブルに巻き込まれます。
- - ペック:本作のオリジナルキャラクターで、村をゲロルドから救うためにトリコに弟子入りします。
その他の猛獣
本作には、様々な猛獣が登場します。赤毛ブタ、バットスネーク、ヤサグレヤギなどが含まれ、特に象熊はトリコにとっての大きな試練となります。
スタッフ
原作は島袋光年が手掛け、監督は志水淳児が担当しました。製作陣には多くの優秀なスタッフが揃い、魅力的なキャラクターのデザインや音楽も映画の特徴です。特に、主題歌「The Sharing Song 〜トリコのテーマ〜」は
東京スカパラダイスオーケストラによって演奏され、話題となりました。
『トリコ 3D 開幕!グルメアドベンチャー!!』は、アクションとグルメの両面を楽しめる作品として、多くのファンに愛され続けています。