トレプトウ＝ケーペニック区

トレプトウ＝ケーペニック区の概要

トレプトウ＝ケーペニック区は、ドイツの首都ベルリンの南東部に位置する行政区です。区コードは09で、2020年12月31日時点の人口は273,689人です。2001年のベルリン行政改革により、旧トレプトウ区と旧ケーペニック区が合併して成立しました。ベルリンの総面積約892km²のうち、約19%を占め、ベルリン最大の面積を持つ区です。

地理

トレプトウ＝ケーペニック区は、ベルリンの最東端かつ最南端に位置します。区内には、ベルリン最東端のベルリン＝ラーンスドルフと、最南端のベルリン＝シュメークヴィッツがあります。区の面積の約70%が、ミュッゲル湖やツォイテン湖などの水域、森林、公園、自然保護区、景観保護区で占められています。水域の割合は12.9%、森林は41.5%に達し、ベルリン全区で最も高い割合です。ベルリン全体の水域の36.4%、森林の42.9%が本区に含まれています。

また、ケーペニック地区は34.92km²の面積を持ち、ベルリンの全地区で最大です。第二次世界大戦後、この地域は旧トレプトウ区と旧ケーペニック区が東西に分断され、ドイツ再統一まで東ベルリンに属していました。

地区

トレプトウ＝ケーペニック区は、以下の地区で構成されています。

アルト＝トレプトウ
プラントヴァルト
ニーダーシェーネヴァイデ
ヨハニスタール
アドラーショフ
ボーンスドルフ
オーバーシェーネヴァイデ
ケーペニック
シュメークヴィッツ
グリューナウ
ミュッゲルハイム
ラーンスドルフ
アイヒヴァルデ
ファルケンベルク
ヴィルヘルムスハーゲン

自然記念物

区内には数多くの自然記念物があり、豊かな自然環境が保たれています。

人口

トレプトウ＝ケーペニック区は、シュパンダウ区に次いでベルリンで2番目に人口が少ない区です。2020年12月31日時点の人口は273,689人でした。区の総面積は168.4km²ですが、水域と森林が多いため、人口密度は1km²あたり1,625人と、ベルリン全区で最も低いです。

2012年12月31日時点では、外国人の割合は4.0％、移民の背景を持つ住民は8.4％でした。2013年4月30日時点での失業率は10.1%、2012年12月31日時点の平均年齢は45.5歳でした。

社会資本

区内にはベルリン最長の道路である11.9kmのアードラーゲシュテル（「鷲の林道」）が通っています。また、アルト＝トレプトウ地区には31階建てのトレープタワーズがあり、ベルリンで最も高いオフィスビルとなっています。

紋章

現在の紋章は、2004年9月21日にベルリン市参事会から授与されました。旧トレプトウ区と旧ケーペニック区の紋章の要素を組み合わせたもので、特にケーペニックの紋章の影響を強く受けています。

紋章は、青地に緑色で金の縁取りが付いたT型十字が描かれ、銀色の2匹の魚が内側を向いて立っています。T型十字には、金色の左向きの突起がある鍵と7つの四芒星（4:2:1）が配置されています。盾の上には、3つの塔を持つ赤い城壁冠があり、中央の塔にはベルリンの紋章が付いています。この紋章は、旧ケーペニックの紋章から多くの要素を受け継いでおり、鍵と2匹の魚、7つの星は、14世紀から使用されている都市ケーペニックの紋章に由来します。トレプトウ区を表すものは、盾のT型分割と、森林を象徴する緑色です。

政治

2016年9月18日に行われた区議会選挙の結果、6つの政党が議席を獲得しました。得票率は、SPD（24.9%）、左翼党（22.7%）、AfD（20.1%）、CDU（12.5%）、緑の党（9.4%）、FDP（3.6%）でした。全55議席の内訳は、SPDが15議席、左翼党が14議席、AfDが12議席、CDUが7議席、緑の党が6議席、FDPが2議席です。区議会議長は緑の党のペーター・グロース、区長はSPDのオリヴァー・イーゲル、副区長は左翼党のゲルノット・クレムです。

姉妹都市

トレプトウ＝ケーペニック区は、多くの都市と姉妹都市協定を結んでいます。旧トレプトウ区と旧ケーペニック区が締結した協定は、合併後も継続されています。

ケルン（ドイツ）1990年
イースト・ノリトン郡区（アメリカ）1991年
ワルシャワ・モコトゥフ区（ポーランド）1993年
オーデルンハイム・アム・グラーン（ドイツ）1997年
アルビネーア（イタリア）1997/1998年
カハマルカ（ペルー）1998年
ミュルツツーシュラーク（オーストリア）2002年
オロモウツ（チェコ）2002年
スボティツァ（セルビア）2002年
イゾラ（スロヴェニア）2002年
ヴェスプレーム（ハンガリー）2002年

外部リンク

ベルリン州トレプトウ＝ケーペニック区の公式サイト

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