ト・レ・モ・ロ

シングル「ト・レ・モ・ロ」の概要

柏原芳恵の17枚目のシングル「ト・レ・モ・ロ」は、1984年2月29日に発売されました。この曲は、多くの人気アイドル歌手の楽曲を手がけてきた松本隆と筒美京平のコンビによるもので、両者の独特なセンスが融合した魅力を感じさせます。

このシングルは、柏原にとって筒美の作曲が採用された2曲目のオリジナル曲であり、カバー曲「あの場所から」以来のコラボレーションとなりました。特徴的なのは、そのサビ部分において、男性デュオH2Oがバックコーラスとして参加している点です。H2Oは「想い出がいっぱい」で知られるグループであり、その声が「ト・レ・モ・ロ」をさらに引き立てています。

さらに、柏原の歌唱時の衣装にも注目が集まりました。これまでの彼女のスタイルとは異なり、今回はミニスカートを着用して披露されていました。この新たなビジュアルは、ファンの心をつかむ要素となり、楽曲にさらなる色を加えています。

編曲と音楽的特徴

音楽的な面では、編曲を手がけた船山基紀が特にこだわった点があります。彼は当時最新鋭のデジタルシンセサイザーであるフェアライトCMIを使用し、この曲に新しい音の可能性を導入しました。この挑戦が成功し、彼のキャリアにおいても一つの記念碑的な作品だと語っています。

商業成績

商業的に見ても「ト・レ・モ・ロ」は成功を収め、オリコンチャートでの最高位は8位に達しました。さらに、シングルの売り上げは15万枚を超え、多くのリスナーに受け入れられました。また、TBS系の人気番組『ザ・ベストテン』でも同様に8位にランクインし、その名が広まりました。

収録曲について

本シングルには次の2曲が収められています。全ての楽曲において、作詞は松本隆、作曲は筒美京平、編曲は船山基紀が担当しています。

1. ト・レ・モ・ロ (3分45秒)
2. 海岸線 (4分3秒)

これらの曲は、それぞれ異なる魅力を持ちながら、共通する優れた表現力を示しています。特に「ト・レ・モ・ロ」は、そのキャッチーなメロディと親しみやすい歌詞によって、リリース後も多くの人々に愛され続けています。

参考文献

本シングルに関する詳細は、ネオ・レトロ館などの文献で確認できます。この作品は、柏原芳恵の音楽キャリアにおいて重要な位置を占めている一曲であると言えるでしょう。

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