トーア再保険

トーア再保険株式会社について

トーア再保険株式会社は、日本国内で唯一の総合再保険専門会社として、その重要な役割を担っています。火災保険をはじめとする各種損害保険や生命保険の再保険を専門に扱い、国内外の保険会社や再保険会社からの引き受けを行っています。

概要

1940年、日本の損害保険会社が共同出資し、再保険リスクの国内での消化を目的として設立されました。現在もその株式の大部分は日本の損害保険会社によって保有されていますが、特定の保険グループや財閥には属さない独立性を保っています。これにより、幅広い保険会社との取引が可能となっています。

トーア再保険は、再保険業務以外にも、航空保険、原子力保険、自賠責保険などに関わる再保険プール事務局業務も受託しています。これは、専門的な知識と高度な事務処理能力を必要とする分野であり、同社の信頼性の高さを裏付けるものです。

また、米国の格付会社であるAM Best社のランキングでは、2012年度の計上グロス再保険料ベースで世界第22位にランクインしており、国際的な再保険市場においても一定の地位を確立しています。1997年には、再保険業界における「Reinsurance Company of the Year」を受賞し、2009年にはGlobal Reinsurance Forumの創設メンバーカンパニーとなるなど、業界を牽引する存在です。

さらに、同社は生命保険中央会および損害保険中央会の保険業務に関する権利義務を承継しており、その歴史的経緯からも、日本の保険業界における重要な役割を担っていることがわかります。

沿革

トーア再保険の歴史は、以下の通りです。

1940年10月：東亜火災海上再保険株式会社として設立。
1947年4月：再保険専門会社として再発足。
1952年4月：海外再保険取引を開始。
1975年4月：ロンドン駐在員事務所を開設。
1979年4月：香港駐在員事務所を開設。The Toa-Re Insurance Co. (U.K.) Ltd. を設立。
1982年4月：ニューヨーク駐在員事務所を開設。
1982年10月：連結子会社としてThe Toa-Re Insurance Co., of Americaを設立。
1997年2月：生命再保険事業の認可。
1997年9月：シンガポール支店を開設。第1回「Reinsurance Company of the Year」を受賞。
1997年12月：Swiss Re社からM&G America社を買収し、The Toa-Re Insurance Co. of Americaと合併、The Toa Reinsurance Co. of Americaに商号変更。
1998年3月：第三分野および共同保険式生命再保険の追加認可。
1999年1月：クアラルンプール支店を開設。
1999年4月：トーア再保険株式会社に商号変更。
1999年6月：ホンコン支店を開設。
2000年7月：損害共済の再保険引受認可。
2000年11月：台北駐在員事務所を開設。
2002年1月：連結子会社としてThe Toa 21st Century Reinsurance Co. Ltd.を設立。
2002年4月：生命共済の再保険引受認可。
2003年3月：The Toa-Re Insurance Co. (U.K.) Ltd. を売却。

関連項目

再保険
日本地震再保険

外部リンク

トーア再保険
* Toa Reinsurance Company of America（英語）

これらの情報から、トーア再保険株式会社は、長年にわたり日本の再保険市場を支え、国際的にも高い評価を受けていることがわかります。その活動は、日本の保険制度の安定化に不可欠であり、今後もその発展が期待されます。

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