トータル阪神

トータル阪神について

トータル阪神（トータルはんしん）は、兵庫県伊丹市に本拠地を構え、日本野球連盟に所属していた社会人野球のクラブチームです。2003年に設立され、2014年に解散するまでの間に目を見張る成長と功績を収めました。

設立から成長までの経緯

このクラブは2003年、阪神間の野球に情熱を抱く有志によって『阪神ベースボールクラブ』としてスタートしました。設立からわずか一年後の2004年には日本野球連盟に登録され、その後は徐々に力をつけていきました。特に2008年には、クラブ選手権の西近畿代表決定戦まで進出しましたが、その際には強豪のNOMOベースボールクラブに敗れ、全国大会への出場を果たすことができませんでした。

2009年、チームは神戸市に本社を置く『株式会社トータルサポート』の支援を受けることになり、チーム名を『トータル阪神』へと改称しました。その年のクラブ選手権の西近畿代表決定戦では、前年と同じNOMOベースボールクラブとの再戦が実現しました。試合は8回まで劣勢でしたが、最終回に逆転を果たし見事初勝利を挙げると、その勢いのままクラブ選手権に初出場を果たしました。

全国大会では全足利クラブやNTTグループ東北マークス、松山フェニックスなどの著名な強豪を相手に白星を収め、トータル阪神は見事初優勝を成し遂げました。さらに、これに伴って日本選手権への初出場権も得ることができましたが、本戦では初戦敗退という結果に終わっています。

日本選手権予選への移行

2010年以降、トータル阪神はクラブ選手権への出場権を放棄し、日本選手権の予選に特化する方針を取るようになりました。これにより、チームは日本の社会人野球界での地位を確立するための競争に注力するようになりました。

解散までの道のり

しかしながら、2014年に日本選手権の近畿地区予選で敗退したことをもって、トータル阪神は解散することが決定しました。これまでの活動を総括すると、クラブチームとしての試合や大会への参加は、数多くの記憶と経験を育む貴重な機会となりました。

主要大会の出場歴と成績

トータル阪神は、以下の大会に出場し、印象的な成績を残しました：

• - 社会人野球日本選手権大会 - 出場1回。
• - 全日本クラブ野球選手権大会 - 出場1回、優勝1回（2009年）。
• - 西日本クラブカップ - 出場1回、優勝1回（2008年）。

特に全日本クラブ選手権大会での優勝は、チームの歴史にとっての大きな功績です。

プロ野球選手の輩出

トータル阪神出身の選手には、プロ野球界で活躍した選手もいます。外野手の神保貴宏は、退団後にトランシスを経て2011年に東北楽天ゴールデンイーグルスに入団しました。また、元阪神タイガースの選手である伊藤文隆と梶原和隆がそれぞれ監督や投手としてチームに貢献しました。

終わりに

トータル阪神は、短い活動期間の中で数々のドラマと成績を残した社会人野球のクラブチームです。解散後も、その活動は多くの関係者やファンの心に生き続けています。

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