トーヨーアサヒ

トーヨーアサヒについて

概要

トーヨーアサヒ（欧字名: Toyo Asahi、1969年3月21日 - 不明）は、日本で活躍した競走馬であり、後に種牡馬としても知られる存在となりました。「花の47年組」の一員として、その小柄な体格と精密な走りから別名「走る精密機械」と呼ばれることもあり、競馬ファンに親しまれました。主な勝ち鞍には、1972年の京王杯オータムハンデキャップや、1973年のダイヤモンドステークス、日本経済賞、ステイヤーズステークスがあります。さらに、1974年のアルゼンチンジョッキークラブカップの勝利も記録しています。

父系

トーヨーアサヒの父は1955年に生まれたフランス産のセダンです。セダンはイタリアで競走馬として活動し、1958年前半にイタリアダービーなどの主要レースを勝利し、全てのレースを制した最初のイタリア馬となりました。その後、1965年から日本に輸入され、トーヨーアサヒ以外にも多くの活躍馬を輩出しました。

戦績の概要

トーヨーアサヒは1971年7月に新潟でデビューし、初勝利を挙げたのはその後の未勝利戦でした。シーズンを通して堅実な成績を残し、1972年には重賞に初めて勝利を収め、以降もコンスタントに好成績を残していきます。1973年にはダイヤモンドステークスでレコード勝ちを果たすなど、その実力を周囲に示しました。しかし、長距離戦では逃げ馬としての評価が高まり、日本経済賞を勝ち取ることでさらにその名声を高めました。

特徴と評価

トーヨーアサヒの特徴は何といっても430kg台の小柄な体格です。それにもかかわらず、正確なラップタイムを刻む走りで、安定したレース展開を見せました。特に長距離戦においてはその逃げ脚が際立ち、2013年のステイヤーズステークスではスローペースのなか、俊敏なスタミナを発揮し勝利を収めました。競走馬としての目覚ましい活躍にもかかわらず、あまり目立った産駒は出せず、1985年には用途変更に至りますが、依然として多くの競馬ファンに記憶されています。

引退後の生活

トーヨーアサヒは引退後に種牡馬としての道を歩みましたが、目立った成績を収めることは叶いませんでした。その後、1986年に浦河町の牧場から藤田利勝が経営する牧場に移動し、草競馬にも出場するなど活躍を続けました。1997年まで生存したことは確認されていますが、その後についての詳細は不明です。

競走成績

• - 1971年（7戦2勝）

2着 - あきはぎ賞、ひいらぎ賞

• - 1972年（11戦2勝）

1着 - 京王杯オータムハンデキャップ、青葉賞
3着 - ヴァイオレットステークス

• - 1973年（12戦3勝）

1着 - ダイヤモンドステークス、日本経済賞、ステイヤーズステークス
3着 - アルゼンチンジョッキークラブカップ、地方競馬招待競走

• - 1974年（8戦1勝）

1着 - アルゼンチンジョッキークラブカップ
2着 - 中山記念、ダイヤモンドステークス

トーヨーアサヒは、その競走馬としての輝かしい成績と独自のキャラクターで、多くの人々の心に残る存在として今も愛されています。

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