ドゥカティ・コルセ

ドゥカティ・コルセ (Ducati Corse)

ドゥカティ・コルセは、イタリアのボローニャに本社を置くドゥカティの子会社で、主にオートバイレースに関連する活動を行っています。現在、ロードレース世界選手権のMotoGPクラスでワークスチームとして参戦中であり、レースを通じたブランドの発展に力を注いでいます。

概要

ドゥカティ・コルセでは、100名以上の従業員が活躍しており、これは全ドゥカティ従業員の約10%にあたります。組織は4つの主な部門で構成されています。

1. 研究・開発部門

この部門では、MotoGPとスーパーバイク選手権に出場するバイクの設計と開発が行われています。技術革新を追求し、高性能なマシンを生み出すために、専門的なチームが組織されています。

2. 競技部門

競技部門は、MotoGPのワークスチームを運営しています。2010年までには、スーパーバイク世界選手権にもワークス体制での参戦を行っていました。レースに勝つための戦略や運営は強化されています。

3. 商業活動部門

プライベートチームへマシンやスペアを供給し、スーパーバイク世界選手権だけでなく、各国のスーパーバイク選手権でのプライベーターへの技術支援を提供しています。また、MotoGPサテライトチームへの技術サポートも行い、競争力を持たせています。

4. マーケティング・情報部門

この部門は、レース活動を利用してドゥカティのブランドイメージを向上させることを目指しています。また、公式グッズの製造も担当し、ファンへのアプローチを強化しています。

レース参戦の歴史

ドゥカティは2003年にMotoGPクラスへの参戦を開始し、2007年には初のワールドチャンピオンを獲得しました。シリーズ参戦のきっかけは、2002年のルール変更により4ストロークマシンの優位性が高まったことでした。同年のムジェロで初めて4ストロークマシンが披露され、ドゥカティは参戦を決意します。

初年度となる2003年は、ロリス・カピロッシとトロイ・ベイリスがライダーとして参戦し、カピロッシが鈴鹿で表彰台に上がり、カタルニアではチーム初優勝を獲得しました。

2007年には、問題の多い競技シーズンを経て、ケーシー・ストーナーが加入し、見事にタイトルを手に入れました。以後、ドゥカティは技術革新とチーム編成の見直しを行い、競技の最前線で活躍し続けています。

スーパーバイク世界選手権 (SBK) における業績

1988年の開始以来、ドゥカティはスーパーバイク世界選手権においても重要な役割を果たしてきました。特にカール・フォガティは1993年から1999年の間に4度のチャンピオンを獲得し、ドゥカティの地位を確立しました。2006年にはトロイ・ベイリスが戻り、再びチャンピオンに輝くなど、歴史的成果を上げています。

総じて、ドゥカティ・コルセはレース界において卓越した技術と競争力を持ち続け、ブランドの価値向上に寄与しています。

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