ドォーモ

ドォーモの概要

『ドォーモ』（Duòmo）は、1989年 10月31日に九州朝日放送（KBC）によって始まったバラエティ情報番組です。この番組名はイタリア語の「ドゥオーモ」に由来し、火曜日から金曜日の深夜に生放送されていました。初期には、九州各地で地域に根ざした情報を発信するスタイルが多くの視聴者に支持されました。その結果、福岡を中心に人気を博し、長崎文化放送、熊本朝日放送、大分朝日放送、鹿児島放送などでも放送されていました。さらに、過去には山口朝日放送でも放送されていたものの、2009年に放送が終了しました。

番組の進化

『ドォーモ』は、2006年に地上デジタル放送を開始し、ハイビジョン制作を導入。その後も放送スタイルを時折改編し、2018年には放送の開始時刻を5分ずらす変更が行われました。さらに、2019年 4月には録画放送に切り替え、放送時間が30分に短縮されます。最終的に、2021年3月25日をもって放送が終了し、32年間続いた歴史に幕を下ろしました。

番組内容の特徴

番組は、リポーターが取材した映像を紹介するスタイルで進行され、内容は多岐にわたります。流行りものランキングやグルメ情報、旅ロケなどが主要なテーマとなっていましたが、時には戦争や社会問題といった深刻なトピックも取り上げられました。また、番組の中で方言が使用される点も特異で、地域の特性が色濃く反映されています。特に福岡地区では高い視聴率を維持しており、地域に根ざしたバラエティ番組としての魅力が評価されました。

番組の歴史

『ドォーモ』は大きく4つの期間に分けられます。第1期は1989年から1999年までの放送で、リポーターにはKBCアナウンサーやフリータレントが登用され、業界内外から注目を集めました。第2期は1999年から2013年までにリニューアルされ、グルメ情報に重点が置かれました。第3期（2013-2019年）は新たな企画が増え、リポーター陣も多様化。最終的に第4期（2019年から2021年）では短縮版として新たなフォーマットへと変化しました。

視聴率と社会的影響

『ドォーモ』は、開始当初から視聴率が高く、特に若者からの支持を得ていました。1994年度には視聴率が8.1%に達し、この現象を記述した言葉『ドォーモ現象』も生まれました。依然として高い水準を維持し続け、長年にわたり地域における重要なメディアの一角を占めていました。

DVD化と後継番組

番組放送20周年を記念して、2010年には初のDVDが発売されるなど、ファン向けのコンテンツ展開も行われました。『ドォーモ』の終了後も、関連するラジオ番組やそのスピンオフとしての『ドォーモGT』などが放送され、引き続きその影響力を持つメディアとしての位置を保持しています。

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