鹿児島放送

株式会社鹿児島放送概要

株式会社鹿児島放送（Kagoshima Broadcasting Corporation、略称：KKB）は、1982年10月1日より鹿児島県を対象地域としたテレビジョン放送を行う特定地上基幹放送事業者です。KKBはテレビ朝日系列に属し、九州地方では福岡県の九州朝日放送に次ぐフルネット局として開局されました。また、鹿児島県内の民間放送局では南日本放送（MBC）や鹿児島テレビ放送（KTS）に次いで3番目に開局した局でもあります。

歴史

鹿児島県は1978年12月に民間放送第3局の電波割り当てを受けました。この際の免許出願は46社にのぼりましたが、最終的な系列は日本テレビ系列が熊本県に、テレビ朝日系列が鹿児島県に決定しました。KKB開局の準備は1980年代初頭に進められ、1982年に試験電波を発信。正式な開局は同年10月とし、最初の番組は「ANNニュースセブン」でした。

施設と株主

KKBの演奏所は鹿児島市与次郎にあり、近隣にはMBCハウジングフェアやKTSオートシティがあります。主要株主には南日本放送も含まれており、両局は兄弟会社のような関係にあります。また、資本構成ではテレビ西日本からも出資を受けています。

自社制作の番組と視聴地域

KKBは多彩な自社制作番組を展開しています。平日18時台に放送する報道番組「KKBスーパーJチャンネル」や、深夜の「Kingspe」、20周年を記念してスタートした「KKBふるさとCM大賞」はその一例です。

鹿児島県に隣接する宮崎県にはテレビ朝日系列のフルネット局が存在しないため、都城市やえびの市などではおよそ103,000世帯がKKBを受信しています。また、地域のケーブルテレビでも再送信が行われていますが、技術的な制約からワンセグでは利用できません。放送内容が宮崎県と鹿児島県で異なることもあります。

放送設備

KKBの親局は鹿児島市紫原に設置され、エフエム鹿児島やNHK鹿児島放送局も同じ送信所を利用しています。デジタル放送の開始に伴い、アナログ送信からの移行が行われ、現在は地上デジタル放送を提供しています。

地域貢献とイベント

KKBは地元のイベントにも参加し、鹿児島県の特産物や観光地を紹介する番組を制作しています。コミュニティの絆を深めるための取り組みが評価されており、地域に密着した活動を続けています。

結論

鹿児島放送は、地域のニュースや情報を大切にしつつ、全国の視聴者に向けて多角的な放送サービスを展開しています。開局からの数十年にわたり、県民に親しまれる放送局としての地位を確立しており、今後も地域に貢献し続けることが期待されています。

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