ドキュメンタリー人間劇場

ドキュメンタリー人間劇場

『ドキュメンタリー人間劇場』（ドキュメンタリーにんげんげきじょう）は、テレビ東京が製作し、主にテレビ東京系列局で放送されていたヒューマンドキュメンタリー番組です。

概要

この番組の大きな特徴は、毎回異なる演出家や監督が、特定の人物に深く密着取材を行い、その人間像に迫るドキュメンタリー映像を制作し、番組内で競い合うというユニークな形式を採用していた点にあります。そのため、制作に携わるスタッフや制作プロダクションも回ごとに変わり、多角的な視点からの作品が生まれる土壌となっていました。

番組は、開始当初から終了まで一貫して日本船舶振興会（現在の日本財団）の一社提供で放送されていました。このため、正式な番組タイトルとしては『日本船舶振興会 ドキュメンタリー人間劇場』として親しまれていました。

放送開始は1992年10月13日で、当初は毎週火曜日の21時台に放送されていました。しかし、1994年4月に人気番組となる『開運!なんでも鑑定団』の放送が開始されるのに伴い、同年4月6日からは放送枠が水曜日の22時台へと移動しました。以後、番組終了までこの時間帯で放送が続けられました。

約8年間にわたり、様々な人々の生き様を映し出してきた本番組ですが、長年の放送期間の中で視聴率は次第に低迷。これが要因となり、残念ながら2000年3月29日の放送をもって、約8年続いた番組の歴史に終止符が打たれることとなりました。

放送時間

番組の放送時間は、期間によって異なりました。

火曜 21:00 - 21:54 （1992年10月13日 - 1994年3月22日）
水曜 22:00 - 22:54 （1994年4月6日 - 2000年3月29日）

いずれも日本標準時での放送時間でした。

放送ライブラリーでの保存

神奈川県横浜市にある放送ライブラリーでは、過去の優れた放送番組を公開しており、この『ドキュメンタリー人間劇場』の一部作品も保存されています。2024年5月現在、21本の記録映像が放送ライブラリーにて視聴可能となっており、当時の貴重なドキュメンタリー作品に触れることができます。

この番組は、特定の個人に深く切り込むことで、人間の多様な営みや葛藤、喜びを描き出し、視聴者に多くの示唆を与えました。毎回変わる制作者たちの個性が光る作品群は、日本のドキュメンタリー史においても一頁を飾るものと言えるでしょう。

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