ドクトル・ワグナー・ジュニア
ドクトル・ワグナー・ジュニア(Dr. Wagner Jr.)は、
メキシコの覆面レスラーで、その本名はホアン・ゴンザレスです。
1965年8月12日にコアウイラ州トレオンで生まれ、
プロレス界においては非常に多才な選手として知られています。彼のリングネームは、父であるドクトル・ワグナーから受け継いだものであり、
メキシコでは「殺人医師2世」としても知られています。ワグナーは
2017年9月からはレイ・ワグナーという名でも活動していますが、その影響力は変わりません。
経歴
ワグナーの
プロレスキャリアは
1986年4月12日のデビューから始まりました。彼は20歳という若さで
メキシコのトレオンにあるLLIプロモーションに参加し、リングに上がりました。彼の初来日は
1988年の新日本
プロレスにおいてであり、この時日本のファンに彼の名が知られることとなりました。特に、
1993年に獲得した
CMLL世界タッグ王座と
CMLL世界ライトヘビー級王座は、彼のキャリアの中での重要なマイルストーンとなります。
1997年には新日本
プロレスに再び参戦し、一層大きな試合を展開するようになりました。彼の技術や試合のスケールはファンやマスコミから高く評価され、特に
1998年の
BEST OF THE SUPER Jr.では準優勝を果たします。その後、
1999年には
IWGPジュニアタッグ王座も獲得し、数々の名試合を演じてきました。
ワグナーは
2001年に弟のシルバー・キングと共に再度新日本
プロレスに参戦し、以降も彼のキャリアは続きましたが、
2017年に行われたAAA『トリプレマニア25』では敗者覆面剥ぎマッチに敗れ、その結果素顔を公にしました。この経験を経て、彼はリングネームをレイ・ワグナーに改め、今でも観客を魅了し続けています。
特徴とスタイル
幼少期から、兄弟のシルバー・キングと共に父親のドクトル・ワグナーによって厳しいルチャのトレーニングを受けてきたワグナーは、外見上は父の伝統を継承した覆面を被りながら、実力派のレスラーとして評価されています。彼は技術的な側面だけでなく、その驚異的なパワーと身体能力も兼ね備えています。
ワグナーは軽快な動きと空中殺法を得意とする弟とは対照的に、
パワーボムやブレーンバスターなどの力強い技を駆使したレスリングスタイルを持っています。特に、彼の体重については98kgとされていますが、実際には100kgを超えているという噂があるほどで、そのパワーに対する評価は高いです。
2001年のベスト・オブ・ザ・スーパージュニアでは、相手選手のAKIRAがこの点を指摘し、会場で体重計を持ち込むという一幕もありましたが、結局計量は行われず通常通り試合が行われました。
ワグナーの技術は非常に多様で、
パワーボムやドクターボム、さらには三角絞めなどの多種多様な技を使いこなします。特に、彼は「ワグナードライバー」や「BTボム」などをフィニッシュホールドとして用いることがあり、見る者を圧倒するパフォーマンスを展開しています。
タイトル歴
ドクトル・ワグナー・ジュニアは数々のタイトルを獲得しており、その業績は顕著です。AAAメガ王座やUWA世界ヘビー級王座、
IWGPジュニアタッグ王座など多くの王座を手にしており、特に
CMLLにおけるタッグチームやトリオ王座での成功も印象的です。これらのタイトルは彼の実力を証明しており、ルチャ・リブレ界における彼の地位を確固たるものにしています。
まとめ
ドクトル・ワグナー・ジュニアは、父や弟と同様に
メキシコの
プロレス界で卓越した実力を持つ選手として知られています。彼のキャリアにおける偉業やそのパフォーマンスは、ルチャ・リブレの発展に寄与する重要な要素であり、今後の活躍にも期待が寄せられています。その多才な技術と強靭なフィジカルは、今後も観客を魅了し続けることでしょう。