ドコモ団塊倶楽部

ドコモ団塊倶楽部

「ドコモ団塊倶楽部」は、2009年4月11日から2015年3月28日まで、文化放送で毎週土曜日の午前11時から午後1時までの2時間にわたって放送されたラジオのトーク番組です。この番組は、NTTドコモの一社提供によって支えられていました。

番組の背景と内容

番組の主なターゲットは、60歳を超え、人生の節目である定年退職を迎えようとしている団塊世代でした。彼らの関心が高い著名人をゲストとしてスタジオに招き、団塊世代ならではの話題を中心に、人生経験や趣味、社会問題など、幅広いテーマで軽妙なトークを展開しました。リスナーからのメッセージやリクエストも取り入れつつ、共感を呼ぶ内容を目指しました。

この番組は、レギュラー放送が始まる以前は、祝日限定の特別番組として同じ時間帯に放送されていました。特番としての放送時に高い聴取率を獲得したことが、レギュラー番組化へと繋がる大きな要因となりました。当初、パーソナリティを務める漫画家の弘兼憲史氏は、多忙な執筆スケジュールとの兼ね合いから毎週決まった時間をラジオのために確保することに難色を示していたとされています。しかし、番組スタッフによる熱心な説得の結果、レギュラー化が実現しました。

番組の後半には、スポンサーであるNTTドコモのサービスを紹介するコーナーが設けられていました。特に「団塊スマートライフ」というコーナーでは、団塊世代にも馴染みやすいスマートフォンの便利な機能やアプリケーションについて分かりやすく解説しました。また、番組のリニューアル以前には、パーソナリティの弘兼氏と石川真紀氏が様々なキャラクターに扮して寸劇を披露するユニークなコーナーもありました。これには、季節の話題を取り入れた親父ギャグのようなダジャレを連発するキャラクターや、コミカルなセクハラ発言をする子供のようなキャラクターなどが登場し、番組にユーモラスな彩りを添えていました。

出演者

番組の顔となるパーソナリティは、番組開始当初から最終回まで漫画家の弘兼憲史氏が務めました。弘兼氏は不定期放送の特番時代から出演しています。
初代アシスタントは、文化放送アナウンサー（当時）の石川真紀氏で、彼女も特番時代から2013年3月30日まで弘兼氏と共に番組を進行しました。
2013年4月6日からは、唐橋ユミ氏がアシスタントを引き継ぎ、番組終了まで担当しました。

また、特定のコーナーを担当する出演者もいました。
「団塊スマートライフ」コーナーは、当初吉井歌奈子氏が2011年4月16日から2012年9月29日まで担当しました。その後、川瀬良子氏と文化放送アナウンサーの砂山圭大郎氏が交替で担当する形式となり、川瀬氏は2012年10月13日から、砂山氏は2012年10月20日から最終回まで、それぞれ隔週でこのコーナーを務めました。
時代劇研究家のペリー荻野氏もレギュラー出演し、「怪傑!暴れん坊将軍」という時代劇に関するコーナーを担当しました。

ネット局

文化放送での放送と同時に、以下の地方局でも同時ネットで放送されました。
新潟放送
信越放送
* 山梨放送

これらのネット局でも、文化放送と同じく毎週土曜11:00 - 13:00に放送されました。

番組の終了

6年間にわたる放送は、2015年3月28日をもって終了しました。番組終了の背景には、スポンサーであるNTTドコモの企業戦略や広告方針の変更があったとされています。これにより、一社提供の体制が継続できなくなり、惜しまれつつも番組の歴史に幕を下ろしました。

「ドコモ団塊倶楽部」は、団塊世代に寄り添った企画や、パーソナリティとゲストによる心温まるトーク、そして情報コーナーやバラエティ豊かな企画を通して、多くのリスナーに支持された番組でした。

もう一度検索