ドノバン・カリージョ

ドノバン・ダニエル・カリージョ・スアゾ、通称ドノバン・カリージョは、1999年11月17日生まれのメキシコ人フィギュアスケート選手です。男子シングルで活躍し、2022年の北京オリンピックではメキシコ代表として出場しました。

カリージョがスケートを始めたのは8歳の時。姉にスケートリンクに連れて行ってもらったのがきっかけでした。スケート教室にいた女の子に惹かれレッスンに通い始めましたが、その女の子は数年で辞めてしまいます。しかし、北京オリンピックのショートプログラム後には、その女の子から祝福のメッセージが届いたそうです。

幼少期には、ダイビング、体操、空手、サッカー、バレエなど様々なスポーツを経験。「メキシコではフィギュアスケートは一般的な競技ではない」と語るように、当初はサッカーに挑戦しましたが、すぐに自分には合わないと感じたそうです。

国内には十分な練習施設がないため、2023年にカナダへ拠点を移すまでは、ショッピングモール内の公共スケートリンクで練習していました。憧れのスケーターは、スペインの英雄ハビエル・フェルナンデスです。

国際大会デビューは2013年9月のジュニアグランプリシリーズ、メキシコ杯。2016-2017シーズンには世界ジュニア選手権に初出場を果たしました。

シニアクラスとジュニアクラスの両方に出場した2017-2018シーズンには、シニア国際大会デビューを飾り、ネーベルホルン杯では2018年平昌オリンピックの出場枠を目指しましたが、獲得には至りませんでした。しかし、四大陸選手権や世界ジュニア選手権で着実に経験を積み、世界選手権にも出場を果たしました。

2019-2020シーズンには、フィラデルフィアサマーインターナショナルで国際大会初のメダルとなる銀メダルを獲得。2021年のチャレンジカップでは、世界選手権に出場するための最低技術点を獲得し、出場資格を得ました。世界選手権では自己最高の20位に入り、2022年北京オリンピックの出場枠を獲得しました。

北京オリンピックでは、メキシコ選手団の旗手を務め、ショートプログラムでは自己ベストを更新。メキシコのフィギュアスケート選手として初めてオリンピックのフリースケーティングに進出し、総合22位となりました。最終戦となる世界選手権への出場を予定していましたが、スケート靴のロストバゲージに見舞われ、残念ながら棄権となりました。

カリージョの活躍は、メキシコ国内でフィギュアスケートへの関心を高め、多くの子供たちに夢と希望を与えています。彼の今後の活躍が期待されています。

主な戦績

フィラデルフィアサマーインターナショナル：銀メダル（2019年）
世界選手権：20位（2021年）
* 北京オリンピック：22位（2022年）

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