ドボヴァ - リュブリャナ線

ドボヴァ - リュブリャナ線

ドボヴァ - リュブリャナ線は、スロベニア共和国のドボヴァと首都リュブリャナを結ぶ鉄道路線であり、国際的な鉄道ネットワークにおいても重要な役割を果たしています。

概要

路線の全長は114.751kmで、全線にわたって複線化と電化が完了しています。ただし、電化方式には特徴があり、ドボヴァ - リュブリャナ間は直流3,000V、ドボヴァ - クロアチア国境間は交流50Hz 25kVが採用されています。この路線は、汎ヨーロッパ回廊の10号線の一部として機能しており、ザルツブルクからリュブリャナ、ザグレブ、ベオグラード、ニシュ、スコピエ、ヴェレスを経由してテッサロニキへと至る広範囲なルートを形成しています。ドボヴァ駅からはクロアチアとの国境を越え、サヴスキ・マロフを経由してザグレブ方面へ直通する列車が運行されています。

歴史

この路線の歴史は古く、オーストリア帝国時代の1849年に、ウィーン・グロッグニッツァー鉄道会社によって建設されたオーストリア南部鉄道の一部として、ツェリェ - ジダニ・モスト - リュブリャナ間が開業したのが始まりです。その後、1862年にはジダニ・モスト - ドボヴァ - ザグレブ間が開業し、路線網が拡大しました。20世紀に入ると、1919年から1977年にかけて、有名なオリエント急行が当路線を経由し、ヨーロッパ各地からの旅行者を運びました。

運行形態

現在、リュブリャナからはザグレブ、ベオグラード、ウィーンなど、近隣諸国の主要都市へ向かう国際列車が多数運行されており、当路線を経由しています。また、スロベニア国内を結ぶ列車も設定されており、地域住民の足としても重要な役割を担っています。

参考文献

Hermann Strach (1898) (ドイツ語). Geschichte der Eisenbahnen Österreich-Ungarns von den ersten Anfänge bis zum Jahre 1867. Geschichte der Eisenbahnen der Österreichisch-Ungarischen Monarchie. Band 1.1. Wien / Teschen / Leipzig: Karl Prochaska. pp. 73 ff.

外部リンク

路線経路、主要施設、許容速度: OpenRailwayMap

Elmar Oberegger (2007年). “Erzherzog Johann-Bahn” (ドイツ語). oberegger2.org

関連項目

スロベニア鉄道
オーストリア南部鉄道
* ジダニ・モスト - シェンティリ線

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