ドミトリー・ロゴージン

ドミトリー・オレゴヴィチ・ロゴージン（1963年12月21日生まれ）は、ロシアの政治家、実業家であり、かつてロシア連邦政府の副首相を務めました。彼は、ロシア連邦議会下院議員として活動した愛国主義政党「祖国（ロージナ）」の指導者としても知られています。

生い立ちと初期のキャリア

ロゴージンは、ソビエト連邦の著名な軍事史家の家庭に生まれました。1986年にモスクワ大学を卒業し、ジャーナリズムの学位を取得。その後、1988年にマルクス・レーニン主義大学で経済学を学び、1996年には哲学博士号（Ph.D.）を取得しました。

政治家としての活動

1993年、ユーリ・スココフ、アレクサンドル・レベジらと中道右派・愛国主義を標榜する新党「ロシア人共同体会議」に入党し、党の幹部となりました。1997年には下院国家会議選挙にヴォロネジ選挙区から立候補し、当選。当選後は、旧ソ連の各共和国に点在するロシア人の権利擁護を強く主張しました。

2003年には、民族愛国運動体「祖国（ロージナ）」を結成し、指導者となりました。同年の下院選挙では、9.2％の得票率で37議席を獲得しました。その後、民族主義政党「偉大なるロシア」の発起人となりました。

副首相、ロスコスモスCEO

2011年12月23日、ドミトリー・メドヴェージェフ大統領によってロシア副首相に任命されました。2012年5月21日には、メドヴェージェフ内閣で副首相に再任されました。

2018年5月には、国営企業ロスコスモスのCEOに就任しました。

近年の動向

2022年7月、ロスコスモスを退社し、ウクライナ東部における親ロシア派支配地域で軍に助言する活動を開始しました。同年12月には、ドネツクのレストランで誕生日を祝っていたところ砲撃に遭い負傷。頭部軟部組織、臀部、左太ももに榴散弾の破片の傷を受けたとのことです。自身のTelegramで手術が必要であると報告していますが、医師は破片を取り除くことができないと報じられています。

ロゴージンは、ロシアの政治において重要な役割を果たしてきた人物であり、その動向は国内外から注目されています。

もう一度検索