ドラえもん (内藤はるみ/劇団NLTの曲)

ドラえもんのテーマソングと関連曲

1973年に日本テレビで放送が始まったアニメ「ドラえもん」は、藤子・F・不二雄が描く漫画を原作としています。このアニメの主題歌やエンディング、挿入歌は、今でも多くのファンに親しまれています。

主題歌「ドラえもん」

主題歌である「ドラえもん」は、内藤はるみさんと劇団NLTが歌唱し、藤子・F・不二雄が作詞、越部信義が作曲・編曲を手がけました。この曲の特徴は、擬音を多用した歌詞であり、同じく藤子Fが手がけた「ぼくドラえもん」と共通する部分があります。1973年の放送当初、内藤さんは堀越高等学校の芸能科に在籍しており、才能を発揮してこの曲をレコーディングしました。

ドラえもんの歴史と放送状況

「ドラえもん」は、1969年に小学館の学年誌で連載が開始された後、1973年に初めてアニメ化されましたが、その後の放送や制作については様々な事情が影響しました。特に日本テレビ版は制作上の問題から打ち切られ、権利者の意向により封印作品として扱われることになりました。このため、主題歌を含む関連楽曲が公式にCD化されることはほとんどありませんでした。

エンディング「ドラえもんルンバ」

「ドラえもんルンバ」は、内藤はるみが歌うエンディング曲で、作詞は横山陽一、作曲・編曲は越部信義が担当しました。この曲は、ドラえもんの視点で描かれた内容であり、のび太を励ますメッセージが込められています。ただし、歌詞中でのび太の呼び名は「のび太」であり、後のシリーズで使われる「のび太くん」ではありません。

挿入歌

「ドラえもん」の挿入歌としては「あいしゅうのドラえもん」と「ドラえもん いん できしいらんど」が存在します。これらの曲は、1973年4月10日に発売されたコンパクト盤に収録されており、アニメの登場キャラクターやストーリーにちなんだ内容になっています。

あいしゅうのドラえもん

この曲は、富田耕生が歌うキャラクターソングで、雌猫に恋をしたドラえもんの切ない思いを歌ったバラードです。アニメの前期にドラえもんの声を担当した富田さんの歌声が印象的で、ストーリーの雰囲気を引き立てています。

ドラえもん いん できしいらんど

もう一つの挿入歌は、さまざまなひみつ道具が登場する楽曲で、タイトルの“できしいらんど”はディキシーランド・ジャズを象徴しています。また、この楽曲では、早期の設定が反映されており、今後の展開に繋がる要素が多く見受けられます。

音楽収録の現在

アニメ第1作の本編は映像ソフト化がされていないものの、主題歌やエンディング曲は多くのコンピレーションアルバムに収録されています。カラオケ機種では「ドラえもん（旧）」としても知られ、往年のファンにとっても思い出の一曲です。

2020年には、NHKの番組に内藤はるみが出演し、ライブで「ドラえもん」を披露する一幕もあり、古き良き時代の名曲として再評価されることが期待されています。

このように、アニメ「ドラえもん」の楽曲たちは、作品の魅力を引き立てる重要な要素であり、世代を超えて愛され続けています。

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