ドラゴンクエストIII そして伝説へ…

ドラゴンクエストIII そして伝説へ...

『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』は、1988年2月10日にエニックス（後のスクウェア・エニックス）からリリースされた、ファミリーコンピュータ向けのロールプレイングゲームです。これは、ドラゴンクエストシリーズの3作目にあたります。堀井雄二によるストーリーやゲームデザイン、鳥山明によるキャラクターデザイン、すぎやまこういちの音楽が融合し、当時のゲーム界において非常に高い評価を受けました。特に、発売初日には多くのファンが店前に長蛇の列を作り、社会現象となりました。

ストーリーと設定

本作は、前作までのロトシリーズの完結篇として位置づけられています。ストーリーは、プレイヤーが「オルテガ」の子供として冒険の旅に出るというもので、魔王バラモスを討つために仲間と共に旅をします。冒険の途中で、勇者としての使命を全うしながら、世界に散らばった6つのオーブを集め、強大な魔王ゾーマに挑むことになります。最終的には、主人公はアレフガルドの世界へ飛ばされ、ゾーマとの壮絶な戦いが繰り広げられます。

ゲームシステムとキャラクター

ゲームの特徴として、キャラクターメイキングが挙げられます。プレイヤーは仲間となるキャラクターの名前、職業、性別を自由に選択でき、最大4人のパーティーを編成可能です。仲間キャラクターとしては、戦士、魔法使い、僧侶など多彩な職業があり、それぞれの職業によって使用できる武器や防具、習得する呪文が異なります。

前作に比べ、呪文の種類が倍増し、60種類以上に増加したことも、この作品の魅力の一部です。また、昼と夜の概念が取り入れられており、昼夜で町やダンジョンの雰囲気が変化するなど、没入感を高めています。

幅広い展開

本作は、リメイクや続編も多数存在し、1996年にはスーパーファミコン版、2000年にはゲームボーイカラー版が登場しています。また、2009年からは携帯版も配信され、2011年にはWii用ソフトとしても復活しています。さらには、2017年にはPlayStation 4|PlayStation_4およびニンテンドー3DS版、2019年にはNintendo Switch版も発表されました。これらの様々なプラットフォームでプレイされ続けていることから、本作がいかに多くの支持を集めているかが伺えます。

音楽と評価

すぎやまこういちによる音楽も一因となり、このゲームの評判が高まりました。音楽は多くのファンに親しまれ、ファミコン時代のRPGにおける音楽の重要性を再確認させるものでした。特に「冒険の旅」という曲は、今でも多くの人に親しまれています。

発売当初から高い評価を受けた本作は、ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」ではプラチナ殿堂入りを獲得。また、シリーズ全体の中でも特に評価の高い作品として知られています。

まとめ

『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』は、ただのゲームにとどまらず、そのストーリー、キャラクター、音楽、そしてその影響力から、日本のRPGの歴史において特別な存在であり続けています。多くのファンを魅了し、ゲーム業界において欠かせないタイトルといえるでしょう。

もう一度検索