ドラゴンボールZ (ゲーム)

『ドラゴンボールZ』: 3D対戦アクションゲームの金字塔

『ドラゴンボールZ』（DRAGON BALL Z）は、2003年に発売されたPlayStation 2向けの3D対戦アクションゲームです。開発はディンプスが担当し、バンダイが販売を手掛けました。本作は、据え置き機向けの『ドラゴンボール』シリーズとしては6年ぶりの新作であり、多くのファンにとって待望のタイトルでした。

ゲームの特徴

本作は、PlayStation 2版が2003年2月13日にリリースされた後、同年11月28日にニンテンドーゲームキューブ版も登場しました。オープニングムービーにはアニメ版『ドラゴンボールZ』の初代オープニングを3Dで再現しており、ファンにはたまらないビジュアルが魅力です。

操作体系

操作はシンプルで直感的な構成になっており、十字キーを使用して移動し、パンチ、キック、気功波、ガードなどの攻撃を行います。特に、気力ゲージを利用した技の演出がゲームの醍醐味となっており、一定の条件を満たすことでキャラクターは「変身」することができます。変身を行うと攻撃力が上昇し、気力ゲージが減少するため、戦いの戦略性も増します。

e.s.sシステム

本作には、キャラクターが持つ能力を示すe.s.sシステムが導入されています。このシステムでは、変身や必殺技などの「能力系」、連続攻撃や投げ技を含む「体術系」、そして仙豆などの補助アイテムを含む「補助系」の3つのスキルが設定されています。プレイヤーは「スキルショップ」でスキルを購入し、使用可能なキャラクターに装備することでプレイの幅を広げることができます。

ゲームモード

このゲームには多様なモードが用意されており、プレイヤーは「ストーリーモード」、「対戦」、「天下一武道会」、「練習」、「スキル編集」などを楽しめます。ストーリーモードでは、サイヤ人編からセル編までのストーリーを追体験でき、特に2周目はさらに多彩なキャラクターの視点で楽しむことができます。

「対戦」モードではコンピュータや友人と対戦を楽しむことができ、独特なルールで戦うことが求められます。特に「天下一武道会」では優勝を目指し、多くのプレイヤーが挑戦します。また、「LEGEND of Mr.Satan」ではミスター・サタンを操作し、独自のストーリーを楽しむことが可能です。

登場キャラクター

本作には、孫悟空、ベジータ、フリーザといったお馴染みのキャラクターが勢揃いしています。また、ゲームオリジナルのキャラクターであるセルリンも登場し、独自のストーリーを織り成しています。他にも、数多くのサブキャラクターが参加しており、ファンには嬉しい内容が詰まっています。

開発背景

ゲームの開発は2000年頃から始まり、当初原作の連載は終了していましたが、ファンの期待に応えるべく製作が進められました。しかし、発売前にはジャンプ編集部からの不許可もあり、ゲーム内容の見直しが必要となった経緯があります。このような障害を乗り越えた結果、最終的には高いクオリティの作品として完成しました。

反響と売り上げ

『ドラゴンボールZ』は全世界で334万本を売り上げるヒットとなり、プレイヤーから高い評価を得ています。フランチャイズの名を背負ったこの作品は、多くのファンに影響を与え、今でもその人気は衰えていません。ゲームは単なる娯楽に留まらず、ドラゴンボールの世界に新たな魅力を提供し続けています。

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