ドラゴンボールZ 偉大なる孫悟空伝説

『ドラゴンボールZ 偉大なる孫悟空伝説』は、1994年 11月11日にバンダイからリリースされたPCエンジンSUPER CD-ROM²対応のアクションゲームです。このゲームは、1984年から1995年まで『週刊少年ジャンプ』に連載されていた人気漫画『ドラゴンボール』に基づいており、同名のアニメシリーズを題材としています。

ゲームの概要

本作は、アクションゲームの形式を取りながら、原作のスピーディーなバトルを再現することに焦点を当てています。当時、格闘ゲームが流行していたため、いくつかのドラゴンボールのゲーム作品が対戦型格闘ゲームとして登場しましたが、これとは異なる新しいシステム、「プレイング・アニメーション」が採用されています。この新システムにより、プレイヤーは原作のエッセンスを味わいながら、迫力のある戦闘を楽しむことができるのです。

また、CD-ROMメディアを採用したことで、テレビアニメ版の主題歌の使用や、アニメ版キャストによるフルボイスが実現されており、プレイヤーはまるでアニメの世界にいるかのような没入感を体験できます。ゲーム中に流れるアニメーションデモも、原作の名シーンを美麗に再現しています。

ゲームプレイ

このゲームは、いくつかの章が選べる構造になっており、アニメーションデモの後にバトルが展開します。孫悟空または孫悟飯を操作し、「オートバトル」システムに従って戦います。このシステムではプレイヤーが設定した指示に従い、キャラクターが半自動で行動します。プレイヤーの任務は、体力と気のゲージを管理し、パワーバランスを保ちながら戦うことです。

オートバトル画面

オートバトル画面では、以下の3つのゲージが表示されます:
- 体力ゲージ: キャラクターの生命力を示し、32目盛りで構成されています。黄色の目盛りがなくなると赤色の目盛りが減少していきます。
- 気ゲージ: 攻撃や防御行動を行う際に消費されます。気がゼロになると、パワーバランスで押し負けることがあるため、バトルの合間に気を溜める必要があります。
- パワーバランスゲージ: プレイヤーと敵の力関係を示します。このゲージが相手側に振り切れると、「チェーンヒット画面」に進むことができます。

プレイヤーは「攻撃」や「防御」といった大まかな指示を与え、キャラクターはそれに応じた行動を自動でとります。例えば、「ブロー」で接近攻撃を行ったり、「シュート」で遠距離攻撃をすることが可能です。

チェーンヒット画面

パワーバランスゲージを振り切った側が攻撃を行う「チェーンヒット画面」に移行します。ここでは、攻撃側が必殺技を選択し、残った気ゲージを基に威力を決定します。選ばれた技によっては、原作の代表的な技が放たれることもあります。逆に、防御側は回避に必要な気の量を決定しますが、成功率にはランダム要素があるため緊張感が伴います。

ストーリー

物語は、悟空があの世から帰り、天下一武道会を控えたところから始まります。悟飯は悟天のために過去の戦いを回想し、それを通じて父親の姿をプレイヤーが体験する形で進行します。全7章があり、それぞれの章で異なる敵と戦います。選ばれた章をクリアすることで、物語が進んでいきます。

登場キャラクター

主にプレイヤーキャラクターとして孫悟空と孫悟飯が登場します。敵キャラクターには、桃白白、天津飯、ピッコロ大魔王、ベジータなどがいます。また、ブルマやクリリンなどのサポートキャラクターも登場し、物語を彩ります。

ゲームはそれぞれの章クリアごとに自動セーブされ、その progress が反映されます。メインストーリーを通じて、プレイヤーは原作のファンにはたまらない体験を楽しむことができるのです。全体を通じて、ゲームプレイやストーリー展開の両面から魅力が詰まった作品となっています。

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