ドラゴンボールZ 極限バトル!!三大超サイヤ人

『ドラゴンボールZ 極限バトル!!三大超サイヤ人』

1992年7月11日に公開された『ドラゴンボールZ 極限バトル!!三大超サイヤ人』は、人気アニメ『ドラゴンボール』シリーズの劇場版第10作目で、監督は菊池一仁が務めました。この映画は、夏休みの東映アニメフェアの一環として上映され、同時に『ドラゴンクエスト ダイの大冒険 ぶちやぶれ!!新生6大将軍』や『ろくでなしBLUES』も上映されました。キャッチコピーには「戦慄の最強人造人間が急襲!迎え撃つ三大超サイヤ人!!」とあり、盛り上がりを見せる作品となっています。

概要

本作は、トランクスが初めて登場する回でもあり、物語の冒頭では亀仙人とウーロンが水着ギャルたちを妄想するシーンで始まります。公演時には過去の劇場版10作を振り返るプログラムも用意されており、キャラクターたちの歴史を感じさせる内容でした。また、初期の製作に関わった作画監督の前田実が最後まで参加した作品としても注目されます。

『DRAGON BALL大全集』では、劇中でのドクター・ゲロの抹殺や悟飯の苦悩を通じて、物語の妥当性について考察されています。特に、前作『ドラゴンボールZ 激突!!100億パワーの戦士たち』よりも前の時系列に位置することが指摘されています。

あらすじ

物語は、人造人間17号によるドクター・ゲロの暗殺からスタートします。しかし、彼の地下研究所では、ゲロの残した怨念を受け継いだスーパーコンピューターが「孫悟空抹殺」を目指す計画を進めていました。悟空たちがデパートで楽しいひとときを過ごしていると、突如として現れる謎の2人組が街を襲撃。悟空はその2人がドクター・ゲロによって作られた人造人間だと直感します。戦いは、彼らの力を察知し、人気のない北の氷河地帯へと進展します。

その場所で、ドクター・ゲロの研究所で新たに完成した人造人間13号が悟空を狙って迫るのです。これは、悟空にとって非常に危険な状況を意味します。

登場人物

本作には、野沢雅子が声を演じる孫悟空や孫悟飯をはじめ、ピッコロ、クリリン、トランクス、ベジータといったお馴染みのキャラクターが揃います。また、ドクター・ゲロも重要な役割を果たしています。ゲストキャラクターとして登場する人造人間たちは、悟空抹殺を目的とし、恐怖をもたらします。

• - 人造人間13号: 最も強力なリーダー格で、最終的には他の人造人間と合体し、さらなる力を持つ合体13号へと変わります。彼の強力なエネルギー弾「S.S.デッドリィボンバー」は非常に強力で、彼の姿は以前の形とは一変して暴力的です。
• - 人造人間14号: 巨漢の人造人間で、無口ですが非常に強力です。南極でのトランクスとの戦闘でその力を見せつけます。
• - 人造人間15号: 小柄ながらも能力は高く、14号との連携攻撃で悟空たちを圧倒します。

スタッフ

スタッフには、製作総指揮の今田智憲や脚本の小山高生、音楽の菊池俊輔などが名を連ねています。特に、主題歌「CHA-LA HEAD-CHA-LA」は大きな人気を誇り、作品の象徴的な曲としてファンに親しまれています。

映像ソフトと関連商品

本作は1993年のVHS・LD発売を皮切りに、DVDやBlu-rayでも再リリースされています。また、本作を基にしたアニメコミックスも出版され、多くのファンに愛されています。さらに、1994年にはフジテレビで「新春アニメスペシャル」として再放送されるなど、メディアへの登場も多彩です。

このように『ドラゴンボールZ 極限バトル!!三大超サイヤ人』は、トランクスの初登場や多彩なキャラクターたち、そして圧巻のバトルが展開される意義深い劇場版となっています。

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