小山高生

小山 高生（こやま たかお）

1948年4月21日生まれの小山高生は、日本の著名な脚本家及び作家であり、特にアニメやテレビドラマの脚本において多くの作品を手がけてきました。彼は脚本家集団「ぶらざあのっぽ」の主宰であり、大阪芸術大学でキャラクター造形学科の教授を務めています。小山は1987年まで本名の小山高男名義で活動し、その後、現在の名前に改名しました。

学歴と初期のキャリア

小山は早稲田大学第一文学部を卒業後、1972年にアニメ製作会社のタツノコプロに入社しました。在籍中、彼は数々の名作アニメの企画や脚本を担当しました。特に「タイムボカンシリーズ」への愛情は深く、復活を企画し続けました。タツノコプロでは、彼は自身の才能を育んだ母体に強い恩義を感じており、退社後もタツノコのスタッフを支える活動を行いました。

脚本家としての成長と若手の育成

1986年には日本テレビ音楽学院でアニメシナリオハウスを開講し、多くの優れたライターを輩出しました。特に荒川稔久、あかほりさとるや川崎ヒロユキなどが彼のもとで成長しました。1988年には脚本家集団「ぶらざあのっぽ」を設立し、2005年からは大阪芸術大学で教授としても活動を開始しました。しかし、2006年には脚本家としての仕事が減り、他の職業に専念すると宣言します。

小山は2014年に「ぶらざあのっぽ」を個人事務所に改め、他のライターは独立する形となりました。自身の息子も脚本家の道を選び、親子でこの業界に貢献している点も彼の特徴です。

個性的なキャラクターと豊かな創作性

小山高生はその長身（194cm）から自称「アジア最大の脚本家」とも称されています。このユニークな自称は業界での彼の存在感を引き立てるもので、作品では『ヤットデタマン』に登場する高身長のキャラクター「小山カメラマン」にもその影響が見えます。また、彼は『ドラゴンボール』や『YAWARA!』など数多くのヒット作品に携わり、特撮作品においても井上敏樹と深い関係を築きました。

崇教真光神組み手としての活動

小山は崇教真光の信者でもあり、1977年に入信しました。彼は教団の紹介や講演会、海外での布教活動などにも関与しています。この活動を通じて、彼の信仰心や社会貢献への思いも強く反映されています。

ぶらざあのっぽの歴史

「ぶらざあのっぽ」は1988年に設立され、1990年には法人化されましたが、2014年には小山の個人事務所に変更され、2016年には解散しました。四半世紀以上にわたり、多くの作家たちを育て、業界に多大な影響を与えてきました。

主な作品リスト

小山高生による作品は多岐にわたり、タツノコプロや東映アニメーションでの多くのアニメに加え、テレビドラマやゲームなどでも脚本を担当しています。代表作として、『いなかっぺ大将』や『ドラゴンボール』などがあり、多くの視聴者に愛されています。

受賞歴

小山はその作品により多くの賞を受賞しており、1985年には日本アニメ大賞の脚本部門で最優秀賞を受賞、また2021年には東京アニメアワードで功労部門褒賞を受けるなど、その業績が評価されています。彼の情熱と才能は、今もなお多くの人々に影響を与え続けています。

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