ドリーマーズ

『ドリーマーズ』

2003年に公開された、ベルナルド・ベルトルッチ監督によるイギリス、フランス、イタリア合作の青春映画。ギルバート・アデアの同名小説を原作とし、1968年のパリを舞台に、3人の若者たちの愛と青春を描いています。

作品概要

監督: ベルナルド・ベルトルッチ
原作: ギルバート・アデア
出演: マイケル・ピット、エヴァ・グリーン、ルイ・ガレル
公開: 2003年（ベネチア国際映画祭プレミア上映）、日本公開は2004年
キャッチコピー: 「1968年、パリと愛し合った…。」

ストーリー

物語は、1968年、五月革命前夜のパリで始まります。アメリカ人留学生のマシューは、映画好きのデモに参加した際、毛沢東主義に傾倒する左翼活動家の双子の姉弟、イザベルとテオと出会います。3人はすぐに意気投合し、イザベルとテオの両親が旅行で家を空ける間、3人は同居生活を始め、互いに親密になっていきます。

キャスト

マシュー: マイケル・ピット（日本語吹替: 竹若拓磨）
イザベル: エヴァ・グリーン（日本語吹替: 宮島依里）
テオ: ルイ・ガレル（日本語吹替: 加瀬康之）
イザベルとテオの父親: ロバン・ヌルーチ（日本語吹替: 小室正幸）
イザベルとテオの母親: アンナ・チャンセラー（日本語吹替: 沢田敏子）
ジャン＝ピエール・カルフォン: ジャン＝ピエール・カルフォン
ジャン＝ピエール・レオ: 本人

その他、佐々木敏、辻親八、望月健一、浅井晴美、根津貴行が日本語吹替を担当。日本語版制作は、演出を安江誠、翻訳を石渡恵理子が担当し、グロービジョンが制作しました。

スタッフ

監督: ベルナルド・ベルトルッチ
製作: ジェレミー・トーマス
原作: ギルバート・アデア
脚本: ギルバート・アデア
撮影: ファビオ・チャンチェッティ

各国のレイティング

本作は、性描写が過激なため、公開された多くの国でR-15以上のレイティングが指定されています。特に、ハンガリー、アイルランド、イスラエル、日本、ニュージーランド、ペルー、南アフリカ共和国、韓国、スペイン、台湾、イギリスではR-18指定となっています。

その他

映画冒頭のデモシーンには、実際に当時の学生運動の中心人物であったジャン＝ピエール・レオーが出演しています。本作では、当時の記録映像に映る若き日のレオーと、映画内で自身の役を演じるレオーの姿が交互に映し出されるという、高度なパロディ演出が施されています。

テーマと特徴

『ドリーマーズ』は、1968年のパリという時代背景を巧みに利用し、若者たちの青春、愛、政治、そして映画への情熱を深く掘り下げています。ベルトルッチ監督は、退廃的な美しさと、若者たちのエネルギーを鮮やかに描き出し、観る者を魅了します。また、過激な性描写は、当時の社会におけるタブーに挑戦し、議論を巻き起こしました。この作品は、単なる青春映画としてだけでなく、時代を映す鏡としても重要な意味を持っています。

関連事項

五月危機：本作の舞台となった1968年の五月革命前夜のパリを理解する上で重要な歴史的出来事です。
毛沢東思想：当時の学生運動に大きな影響を与えた思想の一つです。

外部リンク

公式ウェブサイト（英語）
公式ウェブサイト - ウェイバックマシン (2010年1月11日アーカイブ)
ドリーマーズ - allcinema
ドリーマーズ - KINENOTE
The Dreamers - オールムービー（英語）
The Dreamers - IMDb（英語）
The Dreamers - Rotten Tomatoes（英語）
* Innocents - The Dreamers - AlloCiné（フランス語）

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