ドレッドノートガンダム

ドレッドノートガンダム（DREADNOUGHT GUNDAM）

ドレッドノートガンダムは、漫画『機動戦士ガンダムSEED X ASTRAY』に登場する架空の有人式ロボット兵器です。これは、ザフトという軍事勢力が開発した試作機であり、作中のフリーダムガンダムやジャスティスガンダムの原型機にも位置づけられます。高出力の核エンジンを搭載し、非常に高性能な機体として設定されていますが、もともとは量産機ゲイツをベースにして設計されました。

開発と特徴

ドレッドノートガンダムは、C.E.71年2月に完成した初のニュートロンジャマーキャンセラー（NJC）を搭載した核駆動モビルスーツとして位置づけられています。ザフトはこの機体を地球連合から奪取したG兵器の技術を基に開発し、その結果として後の核動力機への重要なプロトタイプとなりました。特筆すべきは、制御システムが他社の設計局によるものではなく、クラーク、アジモフ、ハインラインの三局による共同開発である点です。

この機体は、試作機としての性格から大量生産を目指す基本設計はゲイツのパーツ流用が多く、特に頭部以外の部品がほぼそのまま使用されています。また、このNJCはまだ試験段階であり、核エンジンがその一部の運用に影響を及ぼすなど、開発におけるさまざまな課題が存在しました。ドレッドノートは「勇敢な者」を意味する名が与えられましたが、その実態は危険を伴う技術であり、皮肉的な側面も含まれています。

核エンジンの導入

この機体によって初めて核エンジンが搭載され、従来のバッテリー搭載機と比較して圧倒的な稼働時間と高出力が実現しました。核分裂によるエネルギー供給は、機体のパワーを飛躍的に向上させ、装備の運用にも大きな影響を与えました。しかし、核エンジンのリスクも伴い、特に原子炉の暴走といったトラブルへの対応が求められるようになりました。

武装と機能

ドレッドノートガンダムは多様な武装を有しています。

• - MMI-GAU2 ピクウス76mm近接防御機関砲: 頭部に設置され、ゲイツやフリーダムと同様のもの。
• - MA-M22Y ビームライフル: フォアグリップ付きで、後にプロヴィデンスのビームライフルの原型となったもの。
• - XM1 プリスティス ビームリーマー: ドラグーンの一種で本体両腰に装備される。
• - ドグーン・システム: 立体的な展開が可能な特殊装備。

これらの武装はそれぞれ機体の高い攻撃性と防御力を補完し、パイロットが持つ能力を最大限に引き出します。特に、核エンジンの恩恵により、ビーム兵器や格闘武器が高い使用頻度で運用可能です。

劇中での活躍

実際には、ドレッドノートガンダムは解体されるはずでしたが、シーゲル・クラインの手により再利用され、最終的には主要キャラクターのプレア・レヴェリーが搭乗することになります。劇中では、敵役のカナード・パルスが操るハイペリオンガンダムとの対決が描かれ、この戦闘が物語の大きなクライマックスとして機能します。

ドレッドノートイータ

ドレッドノートガンダムの後には、ドレッドノートイータという改装機も登場。これは傭兵となったカナードがロウ・ギュールに依頼して改装し、異なる武装モジュールを搭載した機体へと変化を遂げました。

内包される武装は新たな形態に対応し、様々な戦闘スタイルを可能にします。この機体の設計や機能は独自の進化を遂げ、ドレッドノートガンダムの遺産を受け継いでいます。

まとめ

ドレッドノートガンダムは、その性能や設定だけでなく、ストーリー内での活躍においても重要な役割を果たした存在です。ザフトの革新的な技術による試作機としての意義を持ちつつ、核エンジンの導入など新たな地平を切り開くことになりました。

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