ドンパン節

ドンパン節：秋田県大仙市が生んだ народная песня (Folk Song)

ドンパン節は、秋田県大仙市（旧中仙町）で古くから歌い継がれてきた народная песня (Folk Song)です。秋田県を代表する民謡の一つとして知られ、その名は県外にも広く知られています。

ドンパン節のルーツと特徴

そのルーツは、仙北郡豊川村（現在の大仙市豊川）出身の宮大工、高橋市蔵（1868年 - 1945年）が作った甚句に遡ります。高橋は「円満造」または「東北の左甚五郎」の異名を持ち、東北地方のみならず、関東・東海地方でもその名を知られた名工でした。

彼は棟上げの際に即興で歌われる祝い歌として「円満造甚句」を作りました。この歌が、1935年頃に民謡編曲家の黒沢三一によって大衆向けに編曲され、現在のドンパン節として親しまれるようになりました。

ドンパン節の魅力は、何と言ってもその調子の良さと明るさにあります。歌詞には、お国自慢や自己紹介など、さまざまな内容が盛り込まれ、聴く人を飽きさせません。また、ユーモラスな替え歌も多く作られ、お祭りや宴会の席を盛り上げています。

また、岩手県雫石町の民謡「どどさい節」が曲のルーツであるという説も存在します。

ドンパン祭りとドンパン節の今

毎年8月中旬には、「ドンパン祭り」が大仙市役所中仙庁舎の広場を中心に開催され、盆踊りを楽しむ人々で賑わいます。この祭りは、ドンパン節が地域に根ざした文化として、今もなお大切にされていることを象徴しています。

ドンパン節に関連する情報

• - 道の駅なかせん - 「ドンパン節の里」の愛称で親しまれています。
• - ストトン節
• - ザ・ドリフターズ - コント番組でドンパン節の替え歌を披露しました。
• - 幕末てなもんや大騒動 - ドリフターズが新撰組に扮し、替え歌を歌いました。
• - 円山和子
• - つばさ - 楽曲「つばさのドンパン節」を歌っています。
• - 山口智充 - 遠くから聞こえる祭りの音のモノマネとしてドンパン節を使用しています。
• - ソウル・フラワー・モノノケ・サミット - アルバム『デラシネ・チンドン』にドンパン節を収録しています。
• - クボタ民謡お国めぐり - 番組の主題歌として長らく演奏されていました。
• - 8時だョ!出発進行 - エンディングで替え歌をテーマにしていました。
• - 朝丘雪路 - 第11回NHK紅白歌合戦でドンパン節を歌唱しました。
• - 三遊亭遊里 - 出囃子としてドンパン節を使用しています。
• - 笑点 - 番組の随所でドンパン節が使用されています（特に三遊亭小遊三が多用）。

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