8時だョ!出発進行

8時だョ!出発進行

「8時だョ!出発進行」は、1971年4月から9月にかけて、TBS系列で放送されたバラエティ番組です。主に毎週土曜日の20時から20時56分にかけて放送され、視聴者に多くの笑いを提供しました。この番組は、当時人気を誇っていた「8時だョ!全員集合」と非常に似たスタイルで、観客を前にした公開生放送という形態を取りました。

番組の構成と出演者

番組の中心となる出演者は、ハナ肇とクレージーキャッツです。彼らは多様なコントを通じて、ユーモアを展開していきました。オープニングでは、ハナ肇が観客に向かって「8時だョ!」と叫び、観客が「出発進行!」と返す形でスタートしました。続いて、谷啓が汽車の笛を鳴らし、童謡「汽車」の替え歌が流れるという演出も印象的でした。

コントは、一般的なテーマから奇想天外なものまで多岐にわたり、「囚人コント」や「海賊コント」、「団地コント」そしてウルトラマンジャックとの共演を含む「怪獣コント」などがありました。これらは、子供から大人まで楽しめる内容となり、番組の人気を後押ししました。さらには、「植木等のお作法入門」や「悪ジャリ放談」、「クレージーのヒットパレード」といったコーナーもあり、バラエティ豊かな構成が視聴者を引きつけました。

制作背景と放送中の出来事

この番組が放送されることになった背景には、ザ・ドリフターズが「日曜日だョ!ドリフターズ!!」に出演するため数ヶ月間休止する必要があったため、TBSがその隙間を埋めるために制作したことがあります。この決定は、クレージーキャッツとドリフターズの所属事務所である渡辺プロの意向によってなされました。しかし、番組開始当初から様々な意見や苦労があり、特に視聴率に関しては大きな話題でした。

「8時だョ!出発進行」は、最高視聴率38%を記録し、平均視聴率も15%を保つという成績を残しました。この間、コントや歌、ダンスなどを駆使した出演者たちは、番組を盛り上げ、多くの観客に楽しさを届けました。また、放送後しばらく経ってからも、年末特番での映像放送が行われるなど、番組の存在感が忘れ去られることはありませんでした。

番組の終焉

放送は半年間行われましたが、ドリフターズが日本テレビに復帰することが決まった後に番組は終了しました。終了に際しては、人気が出なかったという説も存在しますが、実際はシーズンの影響などが大きく作用していたとされています。制作陣は、この番組を通じて多くの成果を上げたと考えており、当時のスタッフも様々な進行を通じて達成感を得たと記録されています。

現在の評価

今では、「8時だョ!出発進行」はその伝説的なコントや多様な出演者のおかげで、日本のバラエティ番組の歴史の一部として語り継がれています。オープニングからエンディングまで、ハナ肇とクレージーキャッツの楽しいパフォーマンスが放送されていた事実は、多くのファンの心に深く残っています。

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