ドーナツ・ドド

ドーナツ・ドド（Donut Dodo）

『ドーナツ・ドド』は、ルクセンブルクに拠点を置くインディーゲームスタジオ、pixel gamesによって開発されたサイドビューの固定画面アクションゲームで、2022年6月3日にリリースされました。また、exA-Arcadia版は『ドーナツドードードゥ！』という題名で配信されています。

ゲームの概要

このゲームは、1983年のアーケードゲームが現代に復活するというコンセプトを基に作成されており、4:3という懐かしい画面比率と16色のカラーパレットを使用したグラフィックスが特徴です。プレイヤーはパン屋のBilly Burnsを操作し、ドードーのような鳥「Donut Dodo」などの障害物を避けつつ、各ステージに散らばるドーナツを全て集めることが目標となっています。

初日である2022年6月3日にはSteam、iiRcade、Atari VCS版がリリースされた後、2022年12月1日に欧米のNintendo Switch版が登場し、日本では2023年1月19日に発売されました。他にもEvercade版が2023年4月5日にリリースされ、アーケード基板のexA-Arcadia版も2023年5月31日に稼働を開始しました。しかし、Google Stadia版はサービス終了により実現しなかったという事情があります。

音楽は「CosmicGem」ことショーン・バイローが手掛けており、Nintendo Entertainment Systemの音色を再現するソフト「FamiTracker」が使用されています。特に日本では、Switch版の発売直後から楽曲に対する評価が高まり、ゲーム音楽作曲家の間でも注目されました。 バイローはSNSを通じて、日本のファンへの感謝を表明し、2023年9月20日には「ドーナツドードー オリジナル・サウンドトラック」がCDと7インチレコードでリリースされました。

ゲームのシステム

プレイヤーが操作するキャラクターは、通常版ではBillyです。2人同時プレイが可能な『ドーナツドードードゥ！』では、Billyまたはその妻のBellaから選ぶことができますが、キャラクターの能力に違いはありません。Billyは左右への移動、ジャンプ、はしごやロープの昇降が可能ですが、敵を攻撃する手段はありません。

各ステージには15個の小さなドーナツと1個の巨大なドーナツが配置されており、小さなドーナツをすべて集め終わった後、最後に巨大なドーナツに触れることでステージクリアになります。ドーナツを取得する順番はプレイヤーの自由で、最初に1つ取ると、他のドーナツのうち1つが光ります。光るドーナツを続けて取ることでスコアが大幅に増加するコンボが発生します。

ゲームはライフ制で、初期ライフは3つ。敵に触れるとライフが1つ減り、スタート地点に戻されます。ライフが尽きるとゲームオーバーとなり、コンティニュー機能がありません。ただし、特定のスコアに達することでライフが増える仕組みも存在します。

ステージの例

1. FUN HOUSE FIASCO: 昇降用のはしごが多く配置されており、最後の巨大なドーナツにガイドするはしごが現れます。
2. CONSTRUCTION SITE CHAOS: 幅が狭いエリアに針山が存在し、巨大なドーナツは鎖で縛られています。
3. FERRIS WHEEL FRENZY: 観覧車が回転し、様々な障害物とともに巨大なドーナツが配置されています。
4. STEEL WORKS SIZZLE: 新たに追加されたステージでは、溶鋼が落下するギミックがあります。

敵キャラクター

ゲームには様々な敵キャラクターが登場します。例えば、緑色のネズミのような「SNIFFY」や、追尾する「STINKY」、さらには波打つ軌道で動く「WINKY」などが存在します。

このように『ドーナツ・ドド』は懐かしのアーケードスタイルを取り入れ、斬新さと高い中毒性を兼ね備えたゲーム体験を提供しています。

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