ナカジマ会館

株式会社ナカジマ会館は、長野県長野市に本社を構える企業です。その歴史は、1892年に中島屋旅館が長野駅で駅弁の販売を開始したことに遡ります。当初は旅館業と並行して駅弁事業を展開していましたが、1960年代に現在の社名である株式会社ナカジマ会館へと変更しました。

駅弁事業では、長きにわたり多くの人々に親しまれてきた「きじ焼き丼」が特に有名でした。しかし、1981年に一度は販売を中止しています。その後、1997年には北陸新幹線が開業し、そのホームでの駅弁販売を開始するなど、時代に合わせた事業展開を行ってきました。そして、多くのファンからの復活を望む声に応え、2001年には「きじ焼き丼」の販売を再開しました。

しかし、2007年には長野駅での駅弁販売事業から撤退し、不動産事業に注力することとなりました。長年培ってきた駅弁事業のノウハウを活かし、2015年には長野駅ビルMIDORIにて立ち食いそば事業を再開し、新たな展開を見せています。

このように、株式会社ナカジマ会館は、創業から130年以上にわたり、時代の変化に合わせて事業内容を柔軟に変化させてきました。駅弁販売から不動産事業、そして立ち食いそば店へと、その歴史は多岐にわたります。

現在、株式会社ナカジマ会館は、不動産事業を軸としながらも、長野駅という地域のランドマークでの飲食事業も展開しており、長野の食文化に貢献し続けています。


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