ナカニシ

株式会社ナカニシについて

株式会社ナカニシは、歯科医療用ハンドピースや工業用スピンドルの製造・販売を手がける企業です。本社を栃木県鹿沼市に置き、グローバルに事業を展開しています。その製品は世界135か国で販売されており、14か国に現地法人を設立するなど、海外展開に積極的な姿勢を見せています。また、東京証券取引所スタンダード市場のTOP20構成銘柄の一社としても知られています。

沿革

株式会社ナカニシの歴史は、1930年（昭和5年）に中西敬一氏が東京都千代田区で「中西製作所」を創業したことから始まりました。その後、第二次世界大戦の影響により、1945年に栃木県鹿沼市へ疎開移転。一時的に設備を売却するも、1951年には設備一式を買い戻し、鹿沼市上日向にて「中西製作所」を再興しました。1953年には有限会社に組織変更し、「有限会社中西歯科器械製作所」へと社名を変更。さらに1981年には株式会社に組織変更し、「株式会社中西歯科器械製作所」となりました。そして、1996年（平成8年）には、現在の社名である「ナカニシ」へと変更されました。

2000年には株式を店頭公開（現在のジャスダック）し、2003年にはNSK Europe GmbHを設立、海外展開を加速させました。その後も、2005年にNSK France SAS（パリ）とNSK Shanghai Co.Ltd（上海）、2007年にはNSK United Kingdom Ltd.（イギリス）、NSK Oceania Pty Ltd.（シドニー）、NSK Rus&CIS（モスクワ）を設立。2008年にはNSK Dental Spain SA（スペイン・マドリード）、2009年にはNSK Asia Pte Ltd.（シンガポール）、2011年にはNSK Dental LLC（シカゴ）、2013年にはNSK Latin America Ltda.（ブラジル）と、世界各地に拠点を増やし、グローバルネットワークを拡大してきました。

製品開発においても、2006年には「ABS-1200」が第4回モノづくり部品大賞にて「日本ブランド賞」を受賞するなど、高い技術力が評価されています。

近年では、2017年に新本社を建設し、2018年には宇都宮西中核工業団地に新工場「A1」が完成するなど、事業拡大と生産体制の強化を図っています。また、同年に相談役会長である中西崇介氏が旭日小綬章を受章されました。

株式会社ナカニシは、創業から長年にわたり、歯科医療分野や工業分野に貢献し続けており、その技術力とグローバルな事業展開は、今後も注目を集めるでしょう。

参考資料

読売新聞栃木版 2017年7月27日 28面。

外部リンク

株式会社ナカニシ（公式サイト）

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