ナコーンパノム県

ナコーンパノム県は、タイ東北地方に位置する県で、メコン川に面しています。この地域は、コーラート台地にあり、メコン川にはタイとラオスを結ぶ第3タイ・ラオス友好橋が架かっています。隣接する県としては、ムックダーハーン県、サコンナコーン県、ノーンカーイ県があり、ラオスとはボーリカムサイ県、カムムアン県、サワンナケート県と国境を接しています。

気候としては、タイ東北部の中では雨季の降水量が多い地域ですが、雨季の期間は5月から9月頃までと、他の東北部の都市とほぼ同じです。年間降水量はバンコクよりも多いものの、12月と1月には最高気温が30℃を下回るなど、比較的過ごしやすい気候となります。

歴史的には、この地域には古代のSi Kottaboon文明が存在しました。ナコーンパノムはその中心地であり、最初は「Si Kotrabun」という名前で知られていました。その後、ラーマ1世によって「Maruka Nakhon」と改名され、さらにラーマ2世によって現在の「ナコーンパノム」という名前が与えられました。この名前は、「山の都」を意味します。

ベトナム戦争中には、タイ軍と米軍の基地が設置され、ラオス国内の「ホーチミン・ルート」攻撃などが行われました。この戦争の影響で、ラオスから逃れてきたベトナム人の難民が、現在もムアンナコーンパノム郡の一角に居住しています。

県章は、ナコーンパノム県のアイデンティティを象徴するデザインとなっています。

行政区分としては、ナコーンパノム県は12の郡（アムプー）に分かれており、さらにその下に97の町（タムボン）と1,123の村（ムーバーン）が存在します。

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