ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞 (2011年)

第83回ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞：2011年映画界を彩った作品たち

2011年12月1日、第83回ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞の発表がありました。本賞は、アメリカ合衆国の映画批評家団体であるナショナル・ボード・オブ・レビューが、1年間の優れた映画作品を表彰する権威ある映画賞です。2011年の映画界を彩った数々の作品の中から、選りすぐりの作品と才能が表彰されました。

作品賞と主要部門受賞作品

栄えある作品賞には、マーティン・スコセッシ監督による『ヒューゴの不思議な発明』が輝きました。スコセッシ監督自身も監督賞を受賞する快挙を達成しました。

主演男優賞は『ファミリー・ツリー』で繊細な演技を見せたジョージ・クルーニー、主演女優賞は『少年は残酷な弓を射る』で圧倒的な存在感を放ったティルダ・スウィントンが受賞しました。

助演俳優賞は『人生はビギナーズ』で老いを美しく演じたクリストファー・プラマー、助演女優賞は『ファミリー・ツリー』で高い演技力を披露したシェイリーン・ウッドリーが受賞しました。

外国映画賞はイラン映画『別離』、ドキュメンタリー映画賞は『Paradise Lost 3: Purgatory』、アニメ映画賞は『ランゴ』、アンサンブル・キャスト賞は『ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜』がそれぞれ受賞しました。

さらに、ブレイクスルー演技賞にはフェリシティ・ジョーンズ（『今日、キミに会えたら』）とルーニー・マーラ（『ドラゴン・タトゥーの女』）、スポットライト賞にはマイケル・ファスベンダー、新人監督スポットライト賞にはJ・C・チャンダー（『マージン・コール』）が選ばれました。

オリジナル脚本賞は『50/50 フィフティ・フィフティ|50_50 フィフティ・フィフティ』のウィル・ライザー、脚色賞は『ファミリー・ツリー』のアレクサンダー・ペイン、ナット・ファクソン、ジム・ラッシュが受賞しました。また、『ハリー・ポッター』シリーズは特別映画製作業績賞を受賞し、その長きにわたる功績を称えられました。表現の自由賞には『Crime After Crime』と『Pariah』が選ばれました。

各部門トップ10

作品賞、外国映画賞、ドキュメンタリー映画賞、そしてインディペンデント映画賞の各部門ではトップ10作品が選出されました。

作品トップ10

1. 『ヒューゴの不思議な発明』
2. 『アーティスト』
3. 『ファミリー・ツリー』
4. 『ドライヴ』
5. 『ドラゴン・タトゥーの女』
6. 『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』
7. 『スーパー・チューズデー 〜正義を売った日〜』
8. 『J・エドガー』
9. 『ツリー・オブ・ライフ』
10. 『戦火の馬』

外国映画トップ5

1. 『十三人の刺客』
2. 『エリート・スクワッド ブラジル特殊部隊BOPE』
3. 『フットノート』
4. 『ル・アーヴルの靴みがき』
5. 『この愛のために撃て』

ドキュメンタリートップ5

1. 『BORN TO BE WILD 3D 野生に生きる』
2. 『Buck』
3. 『ジョージ・ハリスン/リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド|ジョージ・ハリスン_リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド』
4. 『プロジェクト・ニム』
5. 『アイルトン・セナ 〜音速の彼方へ』

インディペンデント映画トップ10

1. 『50/50 フィフティ・フィフティ|50_50 フィフティ・フィフティ』
2. 『アナザー プラネット』
3. 『人生はビギナーズ』
4. 『明日を継ぐために』
5. 『バッドトリップ! 消えたNO.1セールスマンと史上最悪の代理出張』
6. 『マージン・コール』
7. 『SHAME -シェイム-』
8. 『テイク・シェルター』
9. 『少年は残酷な弓を射る』
10. 『WIN WIN ダメ男とダメ少年の最高の日々』

これらの作品は、2011年の映画界を代表する、見逃せない作品ばかりです。この受賞結果を通して、映画の魅力を改めて感じることができるでしょう。

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