ナチュリラ

さぁさのアルバム『ナチュリラ』は、彼女の音楽性を深く掘り下げた作品です。アルバムタイトルは、さぁさ自身が「ナチュラル」と「リラックス」という二つの言葉を組み合わせて作った造語であり、その名の通り、自然体で心地よい音楽体験を提供することを意図しています。

ジャケットデザインは、FM802のアーティストプロジェクト「digmeout」に所属するイラストレーター、Sachicafeが手掛けており、アルバムの持つ穏やかで温かい雰囲気を視覚的に表現しています。このジャケットデザインもまた、『ナチュリラ』の魅力を引き立てる要素の一つと言えるでしょう。

アルバムのタイトル曲である「ナチュリラ」は、関西テレビ「モモコのOH!ソレ!み〜よ!」のエンディングテーマとして起用され、多くの人々に親しまれました。この曲は、アルバム全体の雰囲気を代表するような、リラックスしたメロディと心温まる歌詞が特徴です。

CDジャーナルは、『ナチュリラ』について、「楽曲それぞれが生ギターの弾き語りでも成立するぐらいの完成度を保っているのが強み」と評価しています。これは、さぁさの楽曲制作における高い技術と、彼女の音楽に対する真摯な姿勢を示していると言えるでしょう。

アルバムには、「ナチュリラ」の他に、「Darling -夏-」、「ハローハローハロー」、「melody」、「グッナイ」、「何万回」、「何故」、「ふたりのPEACE」、「パ・パリラ♪」、「金魚のうた」、「VOICE」といった多彩な楽曲が収録されています。これらの楽曲は、それぞれ異なる編曲家によって彩られており、アルバム全体としてバラエティ豊かな音楽体験を提供しています。

参加ミュージシャンには、アコースティックギター、パーカッション、コーラスでさぁさ自身が参加している他、岩井勇一郎（ギター）、岡本仁志（GARNET CROW、ギター）、麻井寛史（ベース）、KINTA（ベース）、車谷啓介（ドラム、パーカッション）、鶴屋裕一（ドラム）などが名を連ねており、豪華なミュージシャンたちがアルバムの制作を支えています。

『ナチュリラ』は、さぁさの音楽的な才能と、彼女を取り巻く素晴らしいミュージシャンたちの協力によって生まれた、聴く人の心を癒し、穏やかな気持ちにしてくれるアルバムです。日々の喧騒から離れ、自然体で音楽を楽しみたい時にぴったりの一枚と言えるでしょう。2009年の音楽シーンに足跡を残したこの作品は、ビーイングによって世に送り出されました。

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