ナルニア国ものがたりに登場する人物一覧

ナルニア国物語 主要人物一覧

C.S.ルイスのファンタジー小説『ナルニア国物語』シリーズに登場する主要人物を、それぞれの役割や性格、物語における重要性などを交えながら詳しく解説します。

ナルニアの友人たち

ペベンシー兄妹は、物語の中心となる人間の子どもたちです。彼らは魔法の衣装箪笥を通じて、様々な冒険を繰り広げます。

ピーター・ペベンシー: ペベンシー兄妹の長兄。冷静沈着でリーダーシップに優れ、ナルニア王として民を導きます。正義感と勇気を持ち、幾多の戦いを勝ち抜きます。サンタクロースから剣と盾を授かり、白い魔女を倒す中心人物となります。
スーザン・ペベンシー: ペベンシー兄妹の長女。美しく、知性と品格を兼ね備えています。弓矢の腕前は高く、ナルニア防衛に貢献します。しかし、ナルニアへの想いは次第に薄れていきます。
エドマンド・ペベンシー: ペベンシー兄妹の次男。最初は白い魔女に誘惑されますが、その後は勇敢に戦います。知略に長け、ナルニアの危機を救う重要な役割を果たします。鉄道好きという一面も持ちます。
ルーシィ・ペベンシー: ペベンシー兄妹の末妹。純粋で優しい心を持つ少女。最初にナルニアを発見し、アスランと強い絆を結びます。洞察力に優れ、様々な困難を乗り越えます。

ディゴリー・カークとポリー・プラマーは、ペベンシー兄妹とは異なる時代、ナルニアの創世記に関わった人物です。

ディゴリー・カーク: 魔法の指輪を用いて、ポリーと共にナルニアへたどり着き、アスランと出会います。好奇心旺盛で勇敢な性格です。後にペベンシー兄妹の家庭教師となります。
ポリー・プラマー: ディゴリーの友人。ナルニアの創世記に立ち会い、ペベンシー兄妹たちを「ポリーおばさん」として見守ります。

ユースチス・スクラブとジル・ポールは、ペベンシー兄妹のいとこ、友人として物語に関わります。

ユースチス・スクラブ: ペベンシー兄妹のいとこ。当初は自己中心的で嫌味な性格ですが、様々な経験を経て成長します。竜に姿を変えられたり、ナルニアの危機を救ったりします。
ジル・ポール: ユースチスのクラスメート。アスランによってナルニアに呼び寄せられ、ユースチスと共にリリアン王子を救出します。勇気と正義感の持ち主です。

ナルニア世界の人々

ナルニアには、ペベンシー兄妹以外にも様々な種族、個性豊かな人物が登場します。

アスラン: ナルニアの創造主にして、その守護者である雄大なライオン。正義と慈悲の象徴であり、ナルニアの人々を導きます。
タムナス: フォーン（森の精）。白い魔女に仕えることを余儀なくされますが、ルーシィを助けます。温厚で知的な性格です。
リーピチープ: 戦士ネズミの隊長。勇猛果敢で、ナルニア防衛に大きく貢献します。
松露とり: 物言うアナグマ。カスピアン十世を助け、ナルニア解放に尽力します。
トランプキン: 赤小人。カスピアン十世に忠実な家臣として仕え、その知略と勇気を見せます。
ビーバー夫妻: ペベンシー兄妹を迎え入れ、アスランに導きます。
泥足にがえもん: 沼人。悲観的ですが、親切で、ジルとユースチスを助けます。
時の翁: 夜見の国に眠る老人。この世の終わりに目覚め、ナルニアに終焉をもたらします。
もとナルニアの生き残りたち: カスピアン十世の反乱を支援する様々な種族の生き残りたち。

敵

ペベンシー兄妹たちは、様々な敵と戦います。

ジェイディス（白い魔女）: ナルニアを永遠の冬に陥れた邪悪な魔女。
モーグリム: 白い魔女の秘密警察長官。凶暴なオオカミです。
ミラース: カスピアン十世の叔父。王位を簒奪し、ナルニアを支配しようとします。
ニカブリク: 黒小人の苦り屋。白い魔女を復活させようとします。
カロールメンの人々: ナルニア征服を企てる異国の勢力。
夜見の国の女王: 緑の大蛇の姿を持つ邪悪な存在。ナルニアを滅ぼそうとします。
その他様々な敵: 魔物、巨人、人食い鬼など、多くの敵がペベンシー兄妹たちの冒険を阻みます。

カスピアン十世とその周辺

カスピアン十世は、ナルニア王としてペベンシー兄妹と協力して、叔父であるミラースから王位を奪還します。

カスピアン十世: ナルニア王。正義感と勇気に満ちた若者。
ミラース: カスピアン十世の叔父。王位を簒奪した悪役。
ドリニアン卿: カスピアン十世の親友。
その他テルマール人: カスピアン十世を支える、あるいは敵対するテルマールの人々。

その他の人物

物語には、上記の主要人物以外にも多くの登場人物が登場し、それぞれの役割を担っています。イギリスの人々や、その他の架空の種族も含まれます。

この解説が、『ナルニア国物語』の世界を理解する助けになれば幸いです。

もう一度検索