ナンゴロ・ムブンバ

ナンゴロ・ムブンバ（Nangolo Mbumba, 1941年8月15日 - ）は、ナミビアの政治家です。2024年2月4日にハーゲ・ガインゴブ大統領が逝去したことに伴い、当時副大統領であったムブンバ氏が大統領に昇格しました。

ムブンバ氏は、1941年8月15日にオシコト州オルコンダで生まれました。1971年にアメリカ合衆国の南コネチカット州立大学で理学士号を取得後、1973年にはコネチカット大学で生物学の修士号を取得しました。

1978年にアメリカを離れ、アンゴラのクアンザ・スル州にあるナミビア教育センターで科学部長として教鞭を執りました。1985年にナミビアへ帰国後、教育省副長官に任命され、SWAPO（南西アフリカ人民機構）に入党しました。その後、サム・ヌジョマ大統領の秘書として活躍し、1994年3月1日にウォルビスベイがナミビアに返還される際には、交渉者として尽力しました。

1993年以来、ムブンバ氏は国民議会議員を務め、数々の大臣職を歴任してきました。2012年のSWAPO党大会では、党内序列3位にあたる事務総長に選出され、ウトニ・ヌジョマ氏を破って当選しました。当選後、大臣の職を辞任することを約束し、2012年12月4日、内閣改造で安全保障大臣を辞任しました。

2018年、ニッキー・イヤンボ副大統領の健康状態が悪化したため解任されたことを受け、当時のハーゲ・ガインゴブ大統領によって後任の副大統領に任命されました。副大統領就任と同時に、2018年から2024年までナミビア大学の学長も兼任しました。

2024年1月24日、ガインゴブ大統領が癌治療のためアメリカへ渡航した際、大統領代行を務めました。そして同年2月4日、ガインゴブ大統領が逝去。ピーター・シヴデ最高裁判所長官の主導により、大統領官邸でムブンバ氏の大統領昇格就任宣誓式が執り行われました。

ムブンバ大統領は、ガインゴブ前大統領の残りの任期、つまり2025年3月21日までその職を務める予定です。2024年11月の大統領選挙には立候補せず、ガインゴブ前大統領と共に、副大統領のネトゥンボ・ナンディ＝ンダイトワ氏を立候補者として指名しました。

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