ニキ・バコイヤーニ

ニキ・バコイヤーニ（Niki Bakoyianni, 1968年6月9日 - ）は、ギリシャのラミア出身の元陸上競技選手で、走高跳を専門としていました。1996年アトランタオリンピックの銀メダリストとして知られています。

選手経歴

バコイヤーニは、10代の頃からその才能を発揮し、1985年には1m85を跳んでギリシャ選手権を制覇しました。翌1986年には、地元アテネで開催された世界ジュニア陸上競技選手権大会に出場し、1m83で5位入賞を果たしました。

1989年のヨーロッパ室内選手権（ハーグ）では1m84で5位、1992年の同大会（ジェノバ）でも1m88で5位と、国際舞台での実績を重ねました。1992年のバルセロナオリンピックにも出場しましたが、1m88で予選を突破することはできませんでした。

1996年、バコイヤーニはストックホルムで開催されたヨーロッパ室内選手権で1m96を跳び、銀メダルを獲得しました。しかし、同年8月のアトランタオリンピックでは、まだ無名に近い存在でした。

オリンピック本番では、1m80から競技を開始し、1m96を1回でクリア。9人が残る中で、自己ベストでありギリシャ記録となる1m99を2回目に成功させました。さらに、2m01にも2回目で成功し、自身初の2m越えを達成。この時点で、ブルガリアのステフカ・コスタディノヴァ、ウクライナのインガ・ババコワの2名しか成功しておらず、バコイヤーニはメダル獲得を確定させました。

次の2m03をコスタディノヴァが1回で成功させる一方、バコイヤーニは1回目、2回目を失敗。しかし、3回目に見事に成功させ、ババコワが3回とも失敗したため、銀メダル以上が確定しました。最終的に、2m05をコスタディノヴァが成功させ、バコイヤーニは3回ともクリアできず、銀メダルを獲得しました。オリンピックという大舞台で、自己ベストを3回も更新する快挙を成し遂げました。

その後

バコイヤーニは、1985年から1996年の間に11回ギリシャチャンピオンに輝き、13回もギリシャ記録を更新しました。2004年アテネオリンピックの開会式前夜には、聖火リレーの最終走者として、アクロポリスの丘にあるパルテノン神殿前の聖火台に点火するという大役を務めました。

自己ベスト

走高跳 - 2m03 (1996年)

主な実績

1996年アトランタオリンピック 銀メダル
* 1996年ヨーロッパ室内選手権 銀メダル

バコイヤーニの活躍は、ギリシャの陸上競技界に大きな影響を与え、多くの人々に感動を与えました。

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