ニコニコ公式アニメ

ニコニコ公式アニメとは

ニコニコ公式アニメとは、動画配信サービス「ニコニコ動画」および「ニコニコ生放送」において、権利者から正式な許諾を得て配信されているアニメ作品群を指します。

ニコニコ動画では、オンデマンド形式での配信を「動画」、ライブストリーミング形式での配信を「放送」と区別しています。暦日を基準とし、24時を過ぎると翌日扱いとなりますが、一部の公式資料ではテレビ放送のように、深夜帯を当日の延長として扱う場合もあり、日付の扱いは一定ではありません。

配信形態

ニコニコでのアニメ配信は、大きく分けて「公式配信動画」と「ニコニコ生放送」の二つの形態があります。

公式配信動画

ニコニコアニメチャンネル以前

2007年8月25日から11月10日にかけて、PCサイト「超!アニメロ」内のニコニコ動画リンクページにて、インターネット限定アニメ『最終試験くじら』が公式配信されました。同年11月22日には、同じく「超!アニメロ」内の特設ページで、インターネット限定アニメ『Candy☆Boy』の公式配信が開始。他にも、ライブドアネットアニメが公式配信されていました。

ニコニコアニメチャンネル（終了）

2008年4月2日に「ニコニコアニメチャンネル」が開設され、アニメ関連の公式コンテンツはここから配信されるようになりました。同年4月19日には、チャンネル最初のコンテンツとして（ニコニコアニメとしては2番目）、『ペンギン娘♥はぁと』が配信開始。その後、『Candy boy』（『Candy☆Boy』の続編）や『おんたま!』といったオリジナルアニメが続きました。

全話公式配信されたテレビアニメとしては、7月23日配信開始の『ぱにょぱにょデ・ジ・キャラット』と『ぴよこにおまかせぴょ!』が最初期にあたります。これらは、ニコニコアニメチャンネル内の、デ・ジ・キャラットとのコラボ企画「にょコにょコ動画」の一環として配信されました。

同年10月1日には、TVアニメ史上初となる『あかね色に染まる坂』第1話の10000人限定先行配信も行われました。

初期のニコニコチャンネル

2008年12月5日に、有料配信可能な「ニコニコチャンネル」がコンテンツホルダー向けに開設。以降、公式アニメは段階的にニコニコチャンネルから配信されるようになりました。

当初、ニコニコチャンネルでは有料配信が先行し、7～11日後にニコニコアニメチャンネルで無料配信が開始されるというビジネスモデルが採用されていました。第1話は現在と同様、無期限無料でした。2009年10月3日配信開始の『天体戦士サンレッド』第2期からは、1週間無料配信後に有料配信という現在の形に移行しました。

現在のニコニコチャンネル

2010年7月以降、毎期数本から十数本の新作テレビアニメと、旧作アニメ、オリジナルアニメなどがニコニコチャンネルから配信されています。

新作アニメは、作品ごとに定められた曜日・時刻に、毎週1話ずつ配信されます。キー局での放送終了直後、または数週間遅れて配信が開始されることが多く、地域によっては遅れネット局よりも早く視聴できることもあります。一部の作品は、ニコニコ生放送で先行放送されることもあります。

原則として、第1話は無期限に無料配信、第2話以降は1週間無料配信後、有料配信となります。ただし、作品によっては第1話も1週間で有料になったり、第2話以降が最初から有料だったり、アース・スター エンターテイメント作品のように全話永続的に無料配信される場合もあります。

旧作アニメは、毎週1話ずつ配信されることもありますが、全話同時配信開始で、第2話以降は最初から有料というケースが多いです。

一部話数が配信されないこともあり、『お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ!!』第10話は、多くのテレビ局と同様に放送中止となりました。これは、東日本大震災による自主規制が理由と推測されています。

多くの作品は、「アニメ・特撮」カテゴリ内の専用チャンネルから配信されますが、宣伝動画やシリーズ作品が同じチャンネルで配信されることもあります。テレビ東京の「テレビ東京あにてれちゃんねる」や、マーベラスAQLの「マーベラスAQL公式ちゃんねる まべちゃん」のように、一つのチャンネルで複数の作品が配信されている例もあります。

CMは基本的に無く、角川書店提供作品ではAパートとBパートの間に、関連商品のCMが挿入されます。竹書房作品では、前後に関連商品や無関係な映像商品のCMが入り、アース・スター エンターテイメント作品では、前後に関連商品CMと、動画の最後に同社他作品へ強制移動するスクリプトが組み込まれています。一部作品では、ニコニコ静画で募集されたエンドカードが表示されます。

配信動画には、ニコニコチャンネルの出典を示すウォーターマークが右下に表示されます。初期は「ニコニコチャンネル」、その後は英字表記を含めた表示、2019年からは「niconico」の表記となりました。

2019年4月時点で、アンケートで最高評価「とても良かった」を最も獲得したのは『デュエル・マスターズ!』第25、40話の100%、最低評価「良くなかった」を最も獲得したのは『けものフレンズ2』第12話の95.3%です。

2024年6月8日、ニコニコサービスへの大規模なサイバー攻撃の影響により、ニコニコチャンネルを含むサービス全体が利用不能となり、コンテンツ配信も一時停止しました。同年8月22日に一部有料配信を再開、完全復旧まではニコニコインフォにて「Nアニメ(仮)」として最新コンテンツが掲載され、2025年1月7日にサービスが完全復旧し、コンテンツ配信も再開されました。

通常動画

ごく稀に、関係者の個人アカウントから配信される作品もあります。これらは、ニコニコ動画側から見ると公式ではなく、一般ユーザーがアップロードした動画と変わりません。

ニコニコ生放送

ニコニコ生放送では、ライブストリーミング形式でアニメが配信されます。

動画がチャンネルから配信されている作品でも、放送はほとんどチャンネルからではありません（例外的にチャンネルから放送される作品もあります）。放送は原則無料です。

各話放送

上映会

動画配信されるアニメの一部は、その直前に先行放送されることがあります。放送終了時刻と動画配信開始時刻を一致させることが多く、番組タイトルは基本的に『「○○○○（作品タイトル）」アニメ上映会』となります。

アニメクルーズ

2011年4月からは、先行放送されたアニメの一部が週末に再放送されています。番組タイトルは『○曜アニメクルーズ』です。

一挙放送

動画配信とは無関係に、アニメ全話（または一部）をまとめて、あるいは数回に分けて放送されることがあります。これは「一挙放送」などと呼ばれ、細かく分けるといくつかの形態があります。同様の形式は、アニメ以外にもテレビドラマなどで見られます。

ニコニコアニメスペシャル

2011年1月から「ニコニコアニメスペシャル」として、旧作アニメ1作全話をほぼノンストップで放送しています。以前から同様の放送はありましたが、「ニコニコアニメスペシャル」として定着しました。アニメ本編以外の放送が含まれることもあります。番組タイトルは基本的に『ニコニコアニメスペシャル「○○○○（作品タイトル）」一挙放送』です。

ニコニコアニメ劇場

2011年8月8日から9月1日にかけて、平日19日間「夏休み特別企画 ニコニコアニメ劇場」として、旧作アニメ数作品が放送されました。各日、数作品の数話ずつが1本の長時間番組として配信されました。番組タイトルは基本的に『夏休み特別企画　ニコニコアニメ劇場～○日目～』です。

その他

テレビ放送途中でニコニコ動画での配信が決まった場合、テレビ放送済み分を一挙放送して、テレビ放送との差を縮めることがあります。次回からは、通常のスケジュールで動画配信されます。2009年までは、放送分は放送のみ、それ以降は動画配信のみでしたが、2011年からは、放送分も動画配信され、動画配信分も先行生放送があるため、生放送・動画の両方で全話視聴できるようになりました。ただし、放送分の動画は、第1話と最新話以外は無料期間がなく、公開当初から有料となります。

配信アニメ一覧

通常配信一覧

公式動画として配信された、新作アニメと全話無料だった旧作アニメを以下に挙げます。

（具体的な作品名リストは割愛）

他にも、第2話以降は有料配信のみの旧作アニメや、1話のみ試供品的に配信されたアニメが多数あります。

一挙放送一覧

（具体的な一挙放送作品リストは割愛）

脚注

（出典情報、外部リンクは割愛）

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