ニコニコ少女

『ニコニコ少女』は、2010年4月23日から3夜連続でBS-TBSにて放送されたテレビドラマです。同年5月8日には、ベストドラマ100の枠で総集編が放送されました。このドラマの最大の特徴は、ニコニコ動画との連動企画である点です。

放送に先駆け、2010年4月7日からニコニコ動画内の「ニコニコのりチャンネル」にて本編が先行配信されました。さらに、ニコニコ動画に投稿されたユーザーコメントを放送中に表示する「ユーザー参加型ドラマ」という、当時としては非常に斬新な試みがなされました。これにより、視聴者は単にドラマを観るだけでなく、積極的に参加し、ドラマの展開に影響を与えることができました。

このドラマは、ニコニコ動画と食品メーカーであるニコニコのりの共同製作という点でも注目されました。異業種間の協力によって、新たな形のドラマ制作が実現したと言えるでしょう。制作陣は、プロデューサーに丹羽多聞アンドリウ、監督に堀英樹、脚本に加藤淳也を迎え、音楽は遠藤浩二が担当しました。撮影は長野泰隆（J.S.C.）、照明は阿部力、録音は三木誠、美術は津留啓亮がそれぞれ担当しています。これらのスタッフによって、映像、音楽、そしてドラマの世界観が構築されました。

物語の中心となるキャストは以下の通りです。

のり子：岩田絵里奈（当時は岡崎歩美名義で活動）
お婆ちゃん：森康子
医師・死神：芦田昌太郎
ジョニー他：緋田康人
雑貨屋の客：呑山仁奈子
小林パウロ篤史

岩田絵里奈さんは当時、岡崎歩美名義で活動しており、このドラマが彼女のキャリアにおいて重要な転換点となったとも言えるでしょう。他のキャストも、それぞれ個性的な役柄を演じ、ドラマを盛り上げました。

『ニコニコ少女』は、従来のテレビドラマの枠にとらわれず、インターネットと連動することで新たなドラマの可能性を示唆した作品と言えます。ユーザーの意見を直接ドラマに取り入れるという試みは、その後のテレビ番組やドラマ制作に大きな影響を与えました。また、食品メーカーがドラマ制作に協力するという新たなビジネスモデルを提示した点でも、注目すべき作品です。このドラマは、単に映像を楽しむだけでなく、視聴者も一緒に作り上げるという、新しいエンターテインメントの形を提示したと言えるでしょう。

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