ニコラウス・フォン・リヒテンシュタイン

ニコラウス・フォン・ウント・ツー・リヒテンシュタイン公は、1947年10月24日にリヒテンシュタイン公フランツ・ヨーゼフ2世とその妻ゲオルギーナ公妃の三男として誕生しました。幼少期はファドゥーツで過ごし、国民学校からウィーンのショッテン・ギムナジウム、ツオツ中等教育学校へと進みました。

1968年から1972年までウィーン大学で法学を専攻し、その後は赤十字社連盟本部での研究員助手、公国の裁判所や行政官庁での勤務を経て、外交官としての道を歩み始めます。1977年から1978年には公国政府の外交官庁顧問を務め、1979年から1989年まで欧州評議会のリヒテンシュタイン代表評議員としてストラスブールに駐在しました。

1986年には初代の聖座大使（非常駐）に任命され、1989年から1996年までスイス駐在大使、1996年から2010年までベルギー駐在大使および欧州連合大使を歴任するなど、外交官として重要な役割を果たしました。特に、1990年から1995年にかけては、リヒテンシュタインの欧州経済領域（EEA）への加盟に関する協定交渉代表団の団長として尽力しました。

1992年には、オーストリア共和国有功大栄誉章（銀章星付）を授与され、その功績が認められました。また、ボーイスカウト活動にも熱心で、1971年から1989年までボーイスカウト・リヒテンシュタイン連盟のチーフスカウトを務めました。

1982年3月20日には、ルクセンブルク大公ジャンの娘マルガレータ大公女と結婚し、4人の子供をもうけました。長男のレオポルト・エマヌエルは誕生当日に夭折しましたが、マリア・アヌンツィアータ、マリー・アストリート、ヨーゼフ・エマヌエルの3人の子女は成長し、それぞれが社会で活躍しています。特に、末息子のヨーゼフ・エマヌエルは2022年に結婚し、新たな家庭を築きました。

ニコラウス公は、リヒテンシュタインの外交官として、また社会活動家として、多岐にわたる分野で貢献しており、その功績は広く知られています。彼の活動は、リヒテンシュタインの国際的な地位向上に大きく寄与しています。

* 外部リンク
ニコラウス・フォン・リヒテンシュタインの著作およびニコラウス・フォン・リヒテンシュタインを主題とする文献 - ドイツ国立図書館の蔵書目録
liechtenstein.li

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