ニコロ・ロヴェッラ

ニコロ・ロヴェッラ（Nicolò Rovella, 2001年12月4日 - ）は、イタリア・ロンバルディア州セグラーテ出身のサッカー選手です。現在はセリエAの強豪、SSラツィオに所属し、ミッドフィールダーとして活躍しています。

経歴

ロヴェッラは、名門ジェノアCFCの下部組織で才能を磨き、2019年にトップチームへ昇格を果たしました。その高いポテンシャルはすぐに注目を集め、2021年1月29日には、セリエAの強豪ユヴェントスFCへの移籍が決定しました。移籍金は1800万ユーロ、最大2000万ユーロのボーナスが付帯する大型契約となりました。しかし、ユヴェントスへの完全移籍はすぐに実現せず、2022年まではレンタル移籍の形でジェノアに残留することになりました。この移籍は、ジェノアへ移籍するエリア・ペトレッリとマノロ・ポルタノーヴァとの実質的なトレードとして扱われました。

2022年8月31日には、ACモンツァへの1年間のレンタル移籍が発表され、新たな環境で経験を積むこととなりました。そして、2023年8月16日、SSラツィオへの2年間のレンタル移籍が決定しました。この契約には一定の条件を満たすと買取義務が発生する条項が含まれており、買取の際の移籍金は1700万ユーロとされています。ラツィオでの活躍次第では、完全移籍も視野に入っています。

プレースタイル

ロヴェッラは、主に中盤の底、いわゆる「アンカー」のポジションを主戦場としています。特筆すべきはその献身性であり、2021-22シーズンのセリエAでは、1試合の平均走行距離でリーグ3位に入るほどの運動量を誇ります。豊富な運動量に加え、戦術眼にも優れており、的確なポジショニングとボール奪取で中盤のフィルター役としてチームに貢献します。また、パスセンスも持ち合わせており、攻撃の起点となることも可能です。そのプレースタイルから、かつてイタリア代表で活躍したアンドレア・ピルロや、ウルグアイ代表のロドリゴ・ベンタンクールと比較されることもあります。まだ若く、今後の成長が期待される選手の一人です。

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