ニチョ

ニチョ（Nicho）

ニチョ（本名：ディオニシオ・カスティリアノス・トーレス）は、1971年5月19日にメキシコのバハ・カリフォルニア州ティフアナで生まれたプロレスラーです。彼は初代シコシス（Psicosis）として広く知られており、シコシスという名は日本語で「精神の狂った男」を意味しています。

プロレスデビューの経歴

ニチョは1989年にエル・サルバヘ（El Salvaje）のリングネームでプロレスデビューを果たしました。その後、レイ・ミステリオ・シニアや彼の兄ファビアの指導のもとでトレーニングを重ね、主にインディー団体で活動していました。1992年にはAAA（Asistencia Asesoría y Administración）に覆面レスラーとして登場し、メキシコのプロレス界でレイ・ミステリオとの激しい抗争を繰り広げました。

海外進出とさらなる挑戦

1994年、彼は初めて日本に渡り、ウルティモ・ドラゴンがプロデュースしたWARのSuper-Jcup 2ndstageに参加しました。ここでの経験は、彼のキャリアにおいて重要なステップとなりました。1995年には、ECW（Extreme Championship Wrestling）にもレイ・ミステリオと共に参戦し、その後1996年にはWCW（World Championship Wrestling）に加わります。この時期にはシコシスとして活動を開始し、ミステリオや他のレスラーと共にアメリカ進出を果たしました。

トレードマークと変革

1999年、彼はメキシコでレイ・ミステリオ・シニアとの試合で敗れ、素顔を初めて晒しました。同年9月にはアメリカでサンドマンとの試合で再び敗北し、これを機に彼は素顔の姿で活動するようになりました。2000年にはWCWから解雇され、2001年には全日本プロレスに参戦しました。その後、再びECWに復帰するも、ECWの消滅後はAAAを主要拠点とした活動を展開します。

様々なリングネームと活動

AAAでは2代目シコシスがいるため、ニチョ・エル・ミジョナロ（Nicho el Millonario）という新たなリングネームで活動しました。2004年にはTNA（Total Nonstop Action Wrestling）にも出場し、翌年からはWWE（World Wrestling Entertainment）と契約を結びますが、2006年11月1日に解雇されました。その後の数年間、CMLL（Consejo Mundial de Lucha Libre）に登場するも、すぐに退団します。

2007年2月、彼はAAAに復帰し、出場停止中だったラ・パルカのマスクを被り、親友コナンの仇を討つためにシベルネティコに挑戦状を叩きつけます。2012年にはAAAで再びシコシスとして活動を開始し、2014年からは独立団体に出場する際にはニチョという名前を使うようになりました。

特徴的な技と獲得タイトル

ニチョは、トペ・スイシーダやサイコギロチン、ダイビングギロチンドロップなどの得意技を持っています。彼のキャリアには、WCWクルーザー級王座を2度、WWAでのクルーザー級王座、ウェルター級王座、ミドル級王座など、多くのタイトルが含まれています。また、メキシコナショナルトリオ王座やAAA世界タッグチーム王座など、多岐にわたる王座を獲得してきました。

最後に

ニチョ、またの名をシコシスは、メキシコのプロレス界において独自の存在感を放つレスラーです。彼の経歴や技術は、今も多くのファンを魅了しています。

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