ニチレイロジグループ本社

ニチレイロジグループの概要

ニチレイロジグループ本社は、物流系事業を統括する持株会社として、2005年に設立されました。日本国内で最も大きな低温物流企業であり、世界的には冷蔵倉庫のシェアでは5位に位置しています。グループ全体の売上高は90%が外部からのものであり、独立した事業体として運営されています。

低温物流のリーダーシップ

ニチレイロジグループは、約214万トンの冷蔵倉庫設備を保有しており、日本国内ではその規模とシェアにおいて突出しています。国内の低温物流市場での優位性を活かしつつ、国際的なビジネス展開にも活発に取り組んでおり、現在では12か国に進出しています。その中で、ヨーロッパ地域では5位、マレーシアでは最大手としての地位を確立しています。

海外市場への積極的な進出

ヨーロッパやアジアでは、特にM&Aや現地企業との合弁事業を通じて拡大を図り、更にインド市場への進出も試みています。しかし、インドにおいては合弁会社の出資比率を引き下げる立場を取るなど、事業展開には挑戦が伴っています。それでも、アジア地域では完全子会社化の選択肢も増えてきています。

業界全体への貢献

ニチレイロジグループは、2024年に予測される物流危機や環境問題に対応する役割を担い、他業種との連携を深めています。また、NEXT Logistics Japan株式会社への出資を通じて、物流課題の解決にも力を入れています。これにより、冷凍トレーラーを活用した新たな運搬方法の実証試験を行い、また日本初の全長25mダブル連結トラックの運行も開始しました。

テクノロジーと自動化

ニチレイロジグループは、テクノロジーの活用にも注力しています。三菱重工業と共同で国内初の冷凍倉庫型レーザー誘導式無人フォークリフトを開発したほか、自動運転フォークリフトの実証実験を行っています。また、日立製作所との連携では、IoTを駆使した冷凍設備の運用・保全効率化を図っている点も注目されます。

プラットフォームの構築

さらに、ニチレイロジグループは業務の受託を通じて情報を一元化し、最適な物流サービスを提供できるよう、物流企業間の業務分配を行うプラットフォームの構築を進めています。これは、効率的な物流体制を作り出すための重要な取り組みです。

年表

ニチレイロジグループの歴史は、1942年に遡ります。帝国水産統制株式会社として設立された後、さまざまな法人名を経て1985年に現在のニチレイの名を冠することになりました。その後、2005年の分社化を経て、現在の形に至るまで多くの変遷を経ています。今日では、国内外の多くのグループ会社が、物流サービスを提供しながら成長を続けています。

まとめ

日本最大の低温物流を担うニチレイロジグループは、国内外での展開を進め。各種の物流課題解決に取り組みながら、持続可能な社会を支えるための重要な役割を果たしています。

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