ニック・キリオス

ニック・キリオスのプロフィールと選手経歴

ニコラス・ヒルミー・"ニック"・キリオス（Nicholas Hilmy "Nick" Kyrgios）は、1995年4月27日生まれのオーストラリア・キャンベラ出身のプロテニス選手です。身長193cm、体重85kgの右利きで、バックハンドを両手打ちで行います。彼はATPランキングでシングルス最高13位、ダブルス最高11位を記録し、シングルスで7勝、ダブルスで4勝を上げています。

生い立ち

キリオスはギリシャ系の父とマレーシア系の母のもとで育ち、7歳からテニスを始めますが、同時にバスケットボールにも励んでいました。14歳でテニスに専念し、16歳でオーストラリア国立スポーツ研究所からの奨学金を得てメルボルンに移住しました。

選手経歴

ジュニア時代

彼のジュニア時代は順調で、15歳のときには全豪オープンで3回戦に進出し、17歳でジュニアのウィンブルドンと全米オープンでベスト8に進出しました。2012年の最終ランキングは838位で、着実に成長を遂げます。

プロ転向と初の成果

2013年には全豪オープンのジュニアシングルスで優勝し、プロとしてのキャリアをスタート。全仏オープンで初めて4大大会に出場し、1回戦で勝利を収めました。ウィンブルドンではジュニアダブルスでも同じパートナーと組み、優勝を果たしました。

成功と問題行動

2014年のウィンブルドンでは144位で世界ランク1位のラファエル・ナダルを破り、ベスト8に進出しています。2015年には全豪オープンで再びベスト8まで進出し、ツアー初の決勝進出を果たすなど、徐々に認知度を高めます。しかし、同時に試合中の問題行動も目立つようになり、審判に対する暴言や観客への不満をしばしば見せました。

重要な勝利と罰則

2016年にはホップマンカップで優勝し、同年の全米オープンでも注目を集めましたが、試合中に無気力な態度を見せたことで罰則の対象となるなど、波乱の年となりました。2017年にはマスターズ1000で初の決勝進出を果たしましたが、優勝は逃しました。

2021年以降の活躍

2022年には全豪オープンダブルスで初の優勝を果たし、ウィンブルドン選手権でも準優勝に輝きました。その後、接戦を制して全米オープンでもベスト8に進出し、復活を印象付ける形となりました。しかし、2023年には膝の負傷に苦しみ、いくつかの大会を欠場しています。

プレースタイルと選手としての特徴

キリオスのプレースタイルは非常に独特で、サーブのスピードが魅力です。強力なフォアハンドや戦略的なプレーを駆使し、時にはトリッキーなショットも交えることで対戦相手を翻弄します。気性の荒さがしばしば問題視されていますが、彼はそれに対して自信を持って挑んでいる様子も見られます。

プライベートと人間性

彼は過去にメンタルヘルスの問題に直面したことを明かしており、家族や婚約者の支えを受けて回復に努めています。また、同業者であるノバク・ジョコビッチと和解し、複雑な人間関係にも進展を見せています。

結論

これまでのキャリアを通じて、ニック・キリオスはさまざまな成績とともに独特な個性を際立たせてきました。未来の活躍に期待しつつ、彼の挑戦と成長を見守りたいと思います。

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