ニック・マーケイキス

ニコラス・ウィリアム・マーケイキスについて

ニコラス・ウィリアム・マーケイキス（Nicholas William Markakis）は、1983年11月17日にニューヨーク州ナッソー郡グレンコーブで生まれた元プロ野球選手です。主に外野手として知られ、左投左打のスタイルで活躍しました。

プロ入り前の経歴

マーケイキスはギリシャ系とドイツ系の家庭に生まれ、幼い頃から野球に情熱を注いでいました。彼の言葉を借りると、「本当に野球一筋」で、他のスポーツには目もくれなかったとのことです。地元ニューヨークのチーム、ヤンキースではなくライバルであるボストン・レッドソックスのファンであったことも特徴的です。後に彼はジョージア州ウッドストックに引っ越し、当地のウッドストック高等学校で野球を続けました。

2001年、マーケイキスはMLBドラフトでシンシナティ・レッズから指名を受けましたが、プロ入りを拒否し、ヤング・ハリス・カレッジへ進学します。カレッジ時代は投手と外野手の二刀流として活躍し、短期大学最優秀選手に選出されました。特に彼は2年目に12勝0敗、打率.439という驚異的な成績を残しました。

プロ入りとオリオールズでのキャリア

2003年のMLBドラフトではボルチモア・オリオールズから1巡目（全体7位）で指名され、プロ選手としての道を歩み始めます。最初の年はマイナーリーグで経験を積み、次第に成績を上げていきます。特に2005年にはオリーブに選ばれ、アテネオリンピックのギリシャ代表としても活躍しました。

プロ入り後の2006年にはメジャーデビューを果たし、147試合に出場。以降の数年で彼はレギュラー外野手として成長し、打率.300越え、20本塁打以上を記録するなどして、多くの期待を集めました。特に2007年にはチームの三冠王に輝き、2008年にはゴールドグラブ賞を受賞しました。

2009年には大規模な契約を結び、期待に応える成績を残し続けるものの、時には打撃面が不調に陥ることもありました。しかし、彼は2011年に初のゴールドグラブ賞を、2014年にも再受賞しています。

ブレーブス時代

その後、マーケイキスは2014年にアトランタ・ブレーブスと契約を結びました。彼は主に正右翼手としての役割を果たし、特に181安打を放った2015年は彼のキャリアの中でも特筆すべき年となりました。2017年には通算2000本安打を達成し、2018年にはオールスターに選出されました。このように、彼のキャリアは華やかで多くの記録を残しました。

引退とその後

2020年にはフリーエージェント（FA）となり、2021年3月には現役引退を発表しました。彼の野球に対する貢献は多くのファンに愛されてきました。連続無失策試合数398は外野手として歴代最高の記録として評価されています。

マーケイキスはプロ野球選手としての活躍を通じて、天賦の才能と努力の重要性を体現する存在となりました。彼の足跡は、次世代の選手たちにとっても大いに刺激となることでしょう。

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