ニッピ

株式会社ニッピ：ゼラチン、コラーゲン、皮革で培われた技術と歴史

株式会社ニッピは、東京都足立区に本社を構え、ゼラチン、コラーゲン、皮革を主力事業とする日本の企業です。100年を超える歴史の中で、培われた技術とノウハウは、多岐にわたる分野で活かされています。

沿革

ニッピのルーツは、明治時代に遡ります。1907年（明治40年）に、大倉組皮革製造所、桜組、東京製皮、今宮製革所が合併し、日本皮革株式会社として設立されました。設立当初から、渋沢栄一が相談役を務めるなど、日本の近代化を支えた人物たちが深く関わっていました。

前身の一つである東京製皮は、1874年（明治7年）に弾直樹と北岡文兵衛によって設立された「弾北岡組」が改組されたものであり、日本の皮革産業の黎明期を支えた企業の一つと言えるでしょう。

その後、1936年（昭和11年）にゼラチン事業に進出、1974年（昭和49年）に株式会社ニッピへと商号を変更し、現在に至ります。

主力製品・事業

ニッピの事業は、以下の分野を中心に展開されています。

コラーゲン: 健康食品、化粧品、医療用素材など、幅広い用途で利用されるコラーゲンを製造・販売しています。
再生医療: コラーゲンを応用した再生医療分野への研究開発も積極的に行っています。
ゼラチン: 食品、医薬品、写真フィルムなど、様々な分野で使用されるゼラチンを製造・販売しています。
牛海綿状脳症検査キット: 牛海綿状脳症（BSE）の検査キットを開発・提供し、食の安全に貢献しています。
皮革: 高品質な皮革製品を製造・販売しています。
化成品: 接着剤や塗料などの化成品を製造・販売しています。
* リンカー: ペプチド医薬品向けのリンカーを開発しています。

これらの製品は、大阪営業所、富士工場、バイオマトリックス研究所などの主要事業所を通じて、国内外に供給されています。

特記事項

ニッピは、リーガルコーポレーションとお互いが筆頭株主であるという資本関係があります。これは、両社の歴史的な繋がりと、皮革産業における相互協力の表れと言えるでしょう。

在籍した人物

ニッピには、伊藤裕子 (実業家)や鈴木康夫 (栄養学者)など、各界で活躍する著名な人物が在籍していました。

株式会社ニッピは、100年を超える歴史の中で培われた技術とノウハウを活かし、ゼラチン、コラーゲン、皮革事業を柱に、再生医療や化粧品分野にも進出しています。今後も、革新的な技術と製品を通じて、社会に貢献していくことが期待されます。

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