ニッポン放送開局60周年記念 ラジオで聴いた「忘れられぬミュージック」

ニッポン放送開局60周年記念番組：ラジオの思い出と名曲たち

2014年、ニッポン放送は開局60周年を迎え、それを記念して2つの特別番組が放送されました。1つ目は『ラジオで聴いた「忘れられぬミュージック」』、そして1ヶ月後に放送されたのが『電話リクエスト!あなたがラジオで聴いた忘れられぬミュージック』です。どちらもリスナーのラジオに関する思い出を募集し、リクエストされた楽曲をオンエアするという構成でした。

『ラジオで聴いた「忘れられぬミュージック」』は、7月15日に放送され、ニッポン放送の過去の番組に出演したタレントたちが当時の思い出を語り、リスナーから寄せられた思い出と楽曲リクエストが番組を彩りました。夕方の放送時間となり、これまでの開局記念番組と比べて比較的短い時間枠での放送となりました。

一方、『電話リクエスト!あなたがラジオで聴いた忘れられぬミュージック』は、8月25日に放送されました。こちらはレギュラー番組が編成されていない時期に放送され、リスナーからの電話リクエストを中心に構成された番組です。出演者は前番組と同一で、リクエストされた楽曲が番組を盛り上げました。

開局60周年記念ソング「忘れられぬミュージック」

これらの番組をさらに盛り上げたのが、開局60周年記念ソング「忘れられぬミュージック」です。ゆず、ももいろクローバーZ、back number、大原櫻子、そして松任谷由実という豪華アーティスト陣が参加した配信限定シングルで、2014年7月15日にリリースされました。

この楽曲は、ニッポン放送からのオファーがきっかけで誕生しました。松任谷由実が、1989年の「Valentine's Radio」に続く“ラジオの歌”として制作を依頼されたことが始まりです。2007年の楽曲「ミュージック」をベースに、2014年バージョンの制作というテーマのもと、ニッポン放送に縁のある3世代のアーティストが集結しました。

「忘れられぬミュージック」は、ラジオで聴いた音楽が世代を超えて人々を繋いでいくというメッセージが込められています。元々の「ミュージック」も“ラジオから流れてきた忘れられないミュージック”をテーマとしており、松任谷由実はこの曲を再びラジオを通して多くの人に届けたいという思いを込めて制作に臨みました。

発売後、ライブでの演奏を望む声が殺到し、同年11月28日に急遽「オールナイトニッポンRadio Live 忘れられぬミュージック」が開催されました。このイベントは、参加アーティスト全員が集結した最初で最後のライブとなり、イベントで販売されたパンフレットにはこの楽曲とインストルメンタルが入ったCDが付属、初のCD化となりました。イベントの模様は『オールナイトニッポンGOLD 忘れられぬミュージックスペシャル』として、12月19日に放送されました。

番組『ラジオで聴いた「忘れられぬミュージック」』詳細

番組は時間帯ごとにテーマが設定され、各時代の音楽や、ニッポン放送に関わってきた様々な著名人からのコメントが放送されました。出演者にはニッポン放送のアナウンサー陣に加え、多くの著名人が出演。時代を彩った音楽と、出演者たちの思い出話によって、ニッポン放送の歴史とラジオの魅力が余すことなく伝えられました。

例えば、8時台のオープニングでは「忘れられぬミュージック」が初オンエアされ、斉藤安弘さん、松任谷由実さん、亀渕昭信さん、イルカさん、朝妻一郎さんなどが出演。その後、時間帯ごとに様々なゲストが登場し、それぞれの時代を代表する音楽や、ラジオにまつわる思い出を語りました。

番組全体を通して、ラジオ番組というメディアを通して人々の生活に寄り添ってきたニッポン放送の歴史と、音楽の力、そしてリスナーとの繋がりを改めて感じさせる内容となっていました。これらの番組と記念ソングは、ニッポン放送の歴史を彩る、忘れられない思い出として、多くの人々の心に刻まれたことでしょう。

もう一度検索