ニューあかしあ

ニューあかしあについて

「ニューあかしあ」とは、新日本海フェリーが運航していたフェリーで、1988年に新たに建造されました。これは「フェリーあかしあ」の代船として、石川島播磨重工業によって設計されました。この船は舞鶴と小樽を結ぶ航路で用いられ、就航当初は日本で最大のカーフェリーとして注目を集めました。

航路と歴史

「ニューあかしあ」は1988年7月16日に舞鶴～小樽航路での運航を開始しました。この船は、同型船の「フェリーらいらっく」とともに、多くの車両を運ぶ能力を誇り、当時の日本の輸送需要に応えるための重要な存在でした。しかし、2004年7月には運航を終了し、引退することとなりました。その後、売却されて海外で活躍することになります。

購入したのはギリシャの「エンデバー・ラインズ」で、船名は「IONIAN GLORY」に変更されました。その後、2005年以降は「IONIAN QUEEN」として運航され、地中海での旅客輸送に貢献しました。しかし、2012年にエンデバー・ラインズが倒産したことにより、再び運航停止を余儀なくされました。

この船はその後2015年に「ヘレニック・シーウェイズ」によって再就航され、「NISSOS SAMOS」という名前で、ピレウスからヒオス島及びレスボス島への航路で活躍しています。2018年にはさらに後部デッキが拡張され、より多くの乗客を収容できるようになりました。

船内施設

「ニューあかしあ」には多彩な船内設備が整っており、乗客が快適に過ごせるよう工夫されています。船内の主なデッキには、様々なタイプの客室、ラウンジ、レストランなどが備わっています。具体的には、ナビゲーションデッキでは、スイートルームや特等室が用意されており、贅沢な滞在を楽しめます。また、メインラウンジやスポーツデッキなどの共用施設も充実しています。

客室の種類

• - スイートルーム: 2名用が2室、計4名収容可能。
• - 特等室（ツイン）: 2名用が16室、合計32名。
• - 特等室（和室）: 2名用が2室、計4名収容。
• - 1等客室: ツインサイズの部屋が4室（合計8名）、2段ベッドの部屋が31室（合計124名）、和室も用意されています。
• - 2等寝台客室: 32名用が4室、28名用が8室など、多様なニーズに応じた340名以上を収容可能な部屋もあります。

エンターテイメントとレクリエーション

船内にはレストラン、バーコーナー、グリルといった飲食施設のほか、プールやアスレティックジム、チルドレンルームなどが設けられており、乗客は様々なアクティビティを楽しむことができます。さらに、ビデオルームやテレビコーナー、ゲームコーナーもあり、エンターテインメントも充実しています。さらに、フォワードラウンジやコンベンションルームを利用して、ビジネスミーティングを行うことも可能です。

このように「ニューあかしあ」は単なる移動手段にとどまらず、旅行者にとっての滞在先としても満足できる多くの設備を備えています。今後も様々な航路での活躍が期待される船です。

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